都会では最近あまり見なくなってきたカナブンですが、自然あふれる場所では今でも多く出くわす虫の一種です。
昆虫採集で樹液に集まるカブトムシやクワガタに混ざって、必ずいると言っても過言でない程よく見かけるのですが、みなさんはカナブンの幼虫を見たことがありますでしょうか。
緑のような茶色のような、不思議な光沢のある姿は成虫のカナブンであって、もちろんカナブンにも幼虫の時代があるんです。
カブトムシの幼虫だと思って育てていたのに、成長したらカナブンだった…という、ちょっと悲しいあるあるが出来るくらい、カナブンの幼虫も負けず劣らず丸々して立派な姿をしています。
日本では見かけないですが、海外では幼虫も貴重な栄養補充の食材として出回っている地域もありますよね。
ではカナブンの幼虫は食用として使われることがあるのでしょうか。
果たして味の方は…など、これからご紹介していきたいと思います。
カナブンの幼虫を食べる国はある?
実は日本でも、知らないうちにカナブンの幼虫を食べていたかも知れないという、ある噂が一部で広まったことがありました。
それはカップ麺に入っている海老が、カナブンの幼虫であるという噂なのですが、これは都市伝説として誰かが適当に作った話が広まったものでした。
よくよく考えたら、そんなことある訳ないのですが一瞬ぞっとしてしまいますね。
しかし、この噂がきっかけでカナブンの幼虫が食べられるものであるのか、調べたくなった人が増えたようです。
実際のところ、カナブンの幼虫を食べている国はほぼないと言っていいようです。
成虫のカナブンはタイやカンボジアなどで、素揚げにしてスナック感覚で食べている所もあります。
屋台でも売られていて、昆虫食の人気が高まっているそうです。
ではなぜ幼虫は食べられていないのでしょうか。
毒があるわけでもありません。
理由は幼虫の姿にあります。
カナブンの幼虫にはたくさんの毛が生えていて、ほかの幼虫に比べてもかなり毛深い姿をしているんです。
素揚げするにしても他の調理法にしても、毛が多い為に、口に入れた時の不快感の多さから食用には繋がらなかったと考えられます。
そのうえ、土の中で暮らす幼虫ですから調理したところで、味は土臭くて食べられるようなものでもないのだそうです。
まとめ
カナブンの幼虫は日本ではもちろん食べられていませんでしたが、海外でも同じだったようです。
頑張れば食べられるのかもしれませんが、食べるなら、必ず完全に火を通さないと危険ですので注意しましょう。