イソギンチャクは比較的デリケートな生き物ですが、飼育するのが難しいハードルが高い生き物ではありません。
大掛かりな設備が必要なわけでもなく、初心者が小型水槽でイソギンチャクの飼育を始めるにも、求められる飼育環境を整えてあげれば、可能な生き物です。
初めてイソギンチャクの飼育をする場合、出来れば国産のイソギンチャクを入手出来ると良いでしょう。
外国産のイソギンチャクは、値段は安いですが、薬品を使用して採取されているため、健康状態が非常に悪いものが多いです。
ぜひ、国産のイソギンチャクを購入するのが良いでしょう。
イソギンチャクの飼育で注意するポイントは?
イソギンチャクの飼育のポイントは、照明、水流の強さ、ヒーターの熱、水質の維持などが挙げられます。
照明は、イソギンチャクと共生する褐虫藻の光合成に必要です。
イソギンチャクは、この光合成によって栄養供給を受けています。
次に水流ですが、海で暮らしているイソギンチャクは、常に当たっているからです。
水槽全体を温めるヒーターですが、直接触れるとかなり熱いので、イソギンチャクが上に乗れないようにブロックなどで隠す工夫をすると良いです。
また水質の維持は、どんな海水魚にも必要ですが、イソギンチャクを飼育するに当たっても、水質の維持は不可欠です。
初心者でも出来るイソギンチャクの飼育方法!
イソギンチャクは、アクアショップやペットショップで入手出来ます。
まずは海水を用意しなければいけませんが、人工海水の素などが販売されているので、手軽に安全な海水を作る事が出来ます。
水温ですが、20℃~28℃と高めに維持してあげると元気に育ちます。
イソギンチャクは移動するので、ヒーターの周りはブロックで囲むと良いでしょう。
水流は比較的弱めで、安定して過ごせるようにしてあげます。
また、水槽にかかせないポンプですが、この吸い込み口にもブロックで覆うなどの工夫をしてあげると、吸い込まれるなどの事故防止になります。
元気な様子なら、餌を与えなくても育つようです。
まとめ
イソギンチャクは注意すべきポイントを押さえておけば、初心者でも飼育する事が可能です。
水の入れ替えなどの水質管理には気を配りたいですが、餌の与えすぎや水温が上昇しすぎなどは、逆に弱ってしまいます。
イソギンチャクの様子を観察しながら、過ごしやすい環境を維持してあげて飼育を続ける事が、イソギンチャクを育てる楽しみの一つになるのではないでしょうか。