日本語には、ひとつの事柄でも沢山の言い回しが有ったりで、外人さんが日本語を覚えるにあたって苦労する部分でもあるようですね。
特に、味を表現する形容詞などは、世界中でも上位ではないでしょうか。
ところで、逆に日本語では広く使う名詞でも、英訳すると「一般的にはこの言葉だが、本来はもっと狭まった意味」となる場合も有ります。
その中でも、動物に関してですと、私たちがその英単語がその動物を指す単語だと思いきや!?実は大体が牡を表す言葉であったりします。
少し分かり辛い説明になってしまいましたので、後述では、例を出して説明してみたいと思います。
英語で『馬』の呼び方の発音や表記について
説明するにあたり、ピンときやすい動物を考えてみたところ、『馬』が思い浮かびましたので、ここでは『馬』を例に、その読み方・発音を交えて説明して行きたいと思います。
英語で色々な『馬』の呼び方と読み方
私達日本人が、『馬』を英語にしなさいと言われれば普通は『horse』と答えますよね。
ところが、実は厳密にいえば『horse』は牡馬の事の様です。
発音は片仮名の読みで表すと、【ホォー(ル)ス】となります。
“ホ“という発音を息を吐きながら口を丸くして続きの“オー”、(ル)の部分は舌先を口に触れずに“ル”、“ス”は舌先を前歯の裏辺りに近付けた隙間から発音する。
の様に書かれています。
(ル)の部分は、言おうとしても多分あいまいな音になると思いますが、それで大丈夫です。
ちなみにホースとだけ言われると、蛇口から伸ばして水を撒く為のあのホースを思い出す方もいると思われます。
こちらのホースは「hose」と書き、読みを片仮名で表記すると【ホゥズ】なんですね。
日本人がカタカナ英語で発音してしまうと、英語圏の方達には「馬!???」となって、はてなマークがお互いの頭に飛ぶ羽目になるかもしれませんね。
では、『horse』が牡馬なら、雌馬はどう呼ばれているのでしょう。
答えは『mare』です。
片仮名で表記するなら【メェア(ル)】です。
『horse』が、女性形に変形した様な言葉ではなく、全く違う綴りになるんですね。
更には、同じ綴りでも他に月や火星の「海」と呼ばれている場所の言葉にも使われます。
何故全く違う意味なのに同じ綴りなの?と、思われるかもしれませんね。
私もそう思いました。
実は、雌馬の方は古代の英語からきた言葉で、海の方はラテン語から来た言葉だそうです。
違う言語でも、読みが同じという事だったみたいですね。
他の例では、仔馬の事を『colt』,体高148cm以下の小型の馬の事を『pony』と呼ばれています。
また、馬を目的別に使った時にも『horse』と付かないパターンが有ります。
軍馬や威勢のいい馬の事を『steed』、種牡馬の事を『stallion』等です。
まとめ
ポニーぐらい、浸透してくれている言葉だと(あ、馬の事だな・・・)とわかりやすいんですが・・・。
お恥ずかしい限りですが、私は今回調べてみるまで雌馬やら軍馬やら、元々知らなかったり、言葉は聞いた事があるけど意味を知らなかったりした英単語ばかりでした。
更に、発音等もカタカナ英語の発音では、全然通じない言葉も多い様ですし・・・。
軍馬なんかも、単純に~army horse~とかで表記されている時は解り易いのですが・・・『steed』だけですと???もしかしてバイク??となってしまう自信があります・・・。(というより、あのバイクのスティードは軍馬って意味だったんですね。違う所でも勉強になりました・・・。)
カタカナ英語のお陰で、英語が身近に感じられていましたが、まだまだ知らなかった言葉が沢山あるようです。
少しでも、疑問の解決や雑学の知識として役立っていただけたら幸いです。