ゾウは現生で陸上最大の脊椎動物であり、陸生哺乳類です。
漢字では「象」と書き、古代中国に生息していたゾウの姿にかたどった象形文字からきているといわれています。
では、現生するゾウはいくつの種類に分類されているのでしょうか。
またそれらには、何らかの違いがあるのでしょうか。
ゾウにはいくつ種類があるの?違いは何?
ゾウは、アジアゾウとアフリカゾウの2属が現生しています。
他にも絶滅した、マンモスやナウマンゾウなどもゾウに含まれます。
またマルミミゾウは、アフリカゾウの仲間に入ります。
アジアゾウよりもアフリカゾウの方が、全体的に体が大きいです。
大体アジアゾウが2~3メートルの背高なのに対し、アフリカゾウは2.5~4メートルの背高になります。
またアフリカゾウは耳が大きいですが、アジアゾウは耳が小さいです。
アフリカゾウは、アフリカ大陸のサハラ砂漠以南に生息しています。
一方アジアゾウは、南アジアから東南アジアにかけて生息しています。
アジアゾウの寿命が約60年であるのに対し、アフリカゾウは寿命が約70年と10年ほど長生きです。
鼻の先も違います。
アジアゾウは鼻先の上部が尖がっていますが、アフリカゾウは鼻先の上部と下部が両方とも尖っており、四角形のような形をしています。
最も分かりやすい違いは、背中の形です。
アジアゾウは猫背のように背中が丸まっています。
対してアフリカゾウは、背中がくぼんでいます。
また頭の形も大きく異なります。
アジアゾウは頭が小さな四角形をしており、2つ山のように出っ張ったところがありますが、アフリカゾウの頭は平らです。
牙に関しても、アジアゾウよりアフリカゾウの方が長いです。
またアジアゾウのメスは、牙を持たない場合があります。
蹄の数も異なります。
アジアゾウの蹄の数は前足が5つ、後ろ足が4つなのに対し、アフリカゾウの蹄の数は前足が4つ、後ろ足が3つです。
個体差はあるようですが、一般的にアジアゾウよりもアフリカゾウの方が気性が荒いといわれています。
まとめ
アジアゾウとアフリカゾウの種類の違いは、いかがだったでしょうか。
他にも体毛の量がアジアゾウの方が毛深かったりと、小さな違いもあります。
動物園で見比べてみてくださいね。