うさぎと言えば最近では、ペットを想像してしまいがちですが、もちろん野生のうさぎもいます。
ペットのうさぎよりも、野生のうさぎのほうが先にいたといえば当然ですが、野生のうさぎから飼育用のうさぎが生まれたことを考えれば、野生のうさぎの生態を知っていても悪くはないでしょう。
今回は、野生のうさぎの生体をまとめて見ましょう。
野生のうさぎの生態は?
野生のうさぎには、野うさぎと穴うさぎがいます。
日本に住んで居るのは野うさぎ、ヨーロッパや南アメリカ、オーストラリアに生息しているうさぎは穴うさぎです。
家畜やペットの元になっているのは、穴うさぎです。
野うさぎは、南極大陸や一部の離島を除けば全世界に分布しています。
野うさぎの形態は耳が細長く6cmから9cm後ろ足が前足もより長く、体毛は短く被毛の色は茶褐色が多い、穴うさぎは耳の長さが6.5cmから8.5cmで体重は1.5kgから3kgです。
繁殖時期は、野うさぎが春先から秋までとゆるくはありますが、一応繁殖期があるのに対して穴うさぎは、周年繁殖動物といって1年中繁殖が可能です。
野うさぎの子供は、被毛が生えた状態、目が見える状態で生まれてきますが、穴うさぎの子供は被毛は生えていず、目も見えない状態で生まれてきます。
野うさぎは単独で行動しますが、穴うさぎは地下にトンネルを掘り、このトンネルはワーレンと呼ばれ、集団で生活します。
住んでいるところは、草原や半砂漠地帯、雪原、森林、湿原などに住んでします。
食性は野うさぎも穴うさぎも、草食で草や木の葉、樹皮、果実などを食べます。
うさぎは声帯を持っていな為、滅多に鳴きませんが、代わりに非言語コミュニケーションを用います。
代表的な仕草は、スタンピングといい後ろ足を地面にたたきつけて、仲間に警戒を促したり、不快感を表したりします。
この行動は、飼いうさぎでも飼い主とコミュニケーションを取る時に使います。
野生のうさぎの天敵は、キツネ等の小型肉食獣や猛禽類です。
この天敵から逃れるために、種類によって異なりますが、野生のうさぎは時速60kmから80kmで走ることが可能です。
長い耳に代表されるように聴力は非常によく、嗅覚も優れていますが、視力は発達していません。
食べ物の安全性を確認するときも、嗅覚で確認します。
まとめ
野生のうさぎに大きく分けて、野うさぎと穴うさぎが居るのがわかりましたね。
野うさぎは単独行動、穴うさぎは群れで暮らすというのもわかりました。
群れで暮らす穴うさぎが、品種改良されてペットになったのは、集団行動ができるうさぎだったからかもしれませんね。