羊の皮は、加工されてシープスキン(羊革)と呼ばれます。
羊革にはラムスキン、ヘアーシープ、ウールシープがありますが、特に子羊の革のラムスキンは高級品とされています。
羊革の特徴は、なんといってもその柔らかさ。
そして軽くて薄く、それでいて丈夫です。
こうした特徴から、コートや手袋、バッグ等に多く使用されます。
このように、羊革から作られた衣類や小物はポピュラーなのですが、そのお手入れについてはあまり知られていません。
そこで今回は、羊革製品のお手入れ方法について調べてみました。
羊の革の経年変化とその予防法は?
羊革製品は、使用や年月の経過によって劣化して表面が白っぽくなったり、染みがついてしまうことがあります。
こうした経年劣化を防ぐにはどうすればよいのか、羊革の製品ごとにお手入れ方法を紹介します。
バッグ・鞄類のお手入れ方法
通常のお手入れは、布やブラシで埃や汚れを取る程度で十分ですが、くれぐれもやわらかい布やブラシを使ってください。
同時に乾燥による劣化を防ぐために、時々オイルやクリームを塗って保護してあげましょう。
また、羊革は水に弱く、濡れた部分が跡になって残ってしまうことがあります。
それを防ぐ一番の方法も、やはりオイルやクリームで保護することです。
ただしオイルやクリームは、製品によって相性がありますから、購入の際にお店の人に相談するとよいでしょう。
コート・ジャケット等の衣類のお手入れ方法
バッグ・鞄類と同様に、衣類も雨に濡れてしまうことが多々あります。
気が付いたら、雨染みがついて取れなくなってしまった!
ということのないように、普段からお手入れしてあげましょう。
そして、衣類は覚えがないのに、ちょっとした汚れがつくことも少なくありません。
コートやジャケットを買ったら、すぐに防水に加え、汚れ防止のスプレーで保護しましょう。
また、表面が乾燥してきたときは、ローションを塗ることによって艶ややわらかさが戻ります。
これらのスプレーやローションも、羊革に合うものをお店の人とよく相談して購入しましょう。
まとめ
私たちが手荒れ防止にハンドクリームを塗ったり、唇の荒れにリップクリームを塗るように、皮製品にも保護するためのクリームやオイルが必要なんですね。
せっかく手に入れたのですから、やっぱり長く美しく使いたいものです。
ですが、羊革の一部はとても繊細で、合わないケア用品お手入れをしてしまうと、ムラなどのトラブルが起きることもあります。
羊革のお手入れは、素人判断ではなく、専門店の店員さんとよく相談したうえでケア用品を買う方がよさそうです。