プラセンタとは胎盤から抽出した成分を含有する処方医薬品、またはサプリメントでありますが主にサプリメントには家畜の胎盤成分が使用されていて羊の胎盤を使った物もあります。

はたして羊プラセンタとはどのような効果があるのか調べて行きましょう。

プラセンタ 羊 効果 危険

羊プラセンタの効果とは

化粧品としての効果、胎盤抽出成分を混合した塗布薬が化粧品として販売されています。

きめ・毛穴・発赤部分において改善効果を認める報告もあります。

皮膚炎症の改善効果やターンオーバーの促進効果の可能性があることが示唆されています。

スーパーオキサイドを低減してしわの原因となるコラーゲン分子の光老化架橋形成を抑制する効果もあり有望な抗老化素材とする発表もあります。

アンチエイジング効果についても評価されています。

サプリメントとして羊プラセンタの効果に謳われているものに、更年期障害、冷え性、貧血、美容、強壮滋養に良いと言うものもありますが信頼に足る臨床データはいっさいありません。

小規模な臨床研究では、簡易更年期指数(SMI)スコアの改善や膝関節痛の軽快を見たという報告や、男性の性機能改善効果があったという報告が存在しますが、しかし有効とされる成分は明確になっておらず、仮にあったとしても経口摂取ではペプチドホルモン、酵素、成長因子、サイトカインは消化管で分解されてしまうとされています。

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羊プラセンタの危険性とは

プラセンタは胎盤を原料とする薬品ですが、羊の胎盤は日本では使用を禁止されています。

それは羊にはスクレイピーという病気があるからです。

スクレイピーは狂牛病と同様、異常な変性タンパク質プリオンが脳に蓄積することで起こります。

スクレイピーは日本国内でも発症例があります。

人間に感染したことはありませんが感染拡大の原因がある部位の利用は禁止されています。

狂牛病もスクレイピーも発症すると治療法がありませんので、感染しないように最大の注意を払って厳しく規制を敷くしか予防法が無いというのが現状です。

ですから日本では羊の胎盤を用いた製品の製造は出来なくなっています。

では、なぜ羊プラセンタを謳っている商品があるのでしょうか?

それは海外から原材料を輸入して作られているからです。

オーストラリアやニュージーランドから原材料を輸入して羊プラセンタは作られています。

ちなみにオーストラリアやニュージーランドの羊はスクレイピーを発症したことがないそうです。

まとめ

家畜由来のプラセンタは化粧品やサプリメントに使用されていることがわかりました。

そして日本では羊や牛の胎盤を使ったプラセンタは作れないこともわかりました。

ですから日本で販売されている羊プラセンタは原材料が海外の物です。

サプリメントはあまり信頼できませんが化粧品は使用してもいいのではないでしょうか。

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