もうお忘れになった方も多いと思いますが狂牛病騒ぎを覚えていますか?
狂牛病は正式には牛伝達性海綿状脳症(BSE)と言います。
あれから17年の歳月が経ち去年フランスからの羊のお肉の輸入が解禁されました。
はたして何故輸入が解禁されたのでしょうか?
狂牛病は大丈夫なのでしょうか?
調べて見たいと思います。
フランス産の羊肉が輸入解禁となった理由とは
平成26年に厚生労働省食品安全部から、めん羊及び山羊のBSE対策についてという資料が作成されました。
その資料において平成13年10月より行われているBSE対策の見直しが提言されました。
その資料に何故、めん羊が輸入禁止になり解禁になったのかが書いてあります。
少し抜粋してみましょう。
スクレイピーはめん羊及び山羊の伝達性海綿状脳症(TSE)で250年以上前から知られており、ヨーロッパ、北米で散発的に発生しているほか、日本でもこれまでに65頭のめん羊に感染が確認されています。
この病気は現在までに国内外において、人への感染例は報告がなく人へは感染しないと考えられています。
しかし牛伝達性海綿状脳症(BSE)に感染した、めん羊及び山羊は臨床的にスクレイピーと区別が出来ないことから平成17年からスクリーニング検査及び特定危険部位除去によるめん羊、山羊にBSE対策を実施してきました。
なお山羊については自然条件下のBSE感染が2例報告されていますがめん羊については自然条件下でのBSEの報告はありません。
厚生労働省においては牛のBSE対策について開始から10年が経過した事を契機にそれまでの取り組み国内外のBSEリスクが低下している状況をふまえ諸般の見直しを行ったところでありめん羊及び山羊のBSE対策についても沖縄県や日本羊腸輸入組合等からの見直しの要望があること、これまでの検査の実績やEUのモニタリング検査の結果を踏まえて対策を見直す必要があるという意見がでました。
そして国内措置の結果を踏まえて牛肉等について食品安全委員会のリスク評価を受けた国、アメリカ、カナダ、フランス、オランダ及びアイルランドからのめん羊及び山羊のSRMを除く肉及び臓器等について輸入を再開するという方向になりました。
そして、この資料の提出から3年、去年フランスからの羊肉の輸入が解禁されました。
まとめ
厚生労働省がちゃんと対策をしていてくれたおかげでまた、フランスからの輸入の羊肉が食べられるようになったことがわかりましたね。
厚生労働省の他にも、沖縄県や日本羊腸輸入協会等の働きに感謝してフランスからの輸入羊肉を食べてください。