野生のヤギは、山の斜面でも普通に移動できる様子をニュースでみたことはありますが、野生の羊ってなかなか想像がつきません。
勝手な想像ですが、羊は人間に飼われて、毛をそられているイメージという方は多いのではないでしょうか?
現在、野生の羊っているのでしょうか?
また日本には生息しているのでしょうか?
野生の羊の生息地は?
野生の羊は、生息地は一部に限られますが存在します。
ビックボーンは北アメリカ西部・ドールシープはカナダ北部とアラスカ、ムフロンは地中海沿岸諸国、アジアムフロンはアジア西部、アルガリはアジア東部に住んでいます。
日本にも野生の羊はいるの?
日本には野生の羊はいないといわれています。
ただ、以前飼われていて、そこを抜け出し野生化した羊はいないとは断言することはできません。
日本での羊の飼育頭数は2010年に1万2000頭で、世界では160番目くらいです。
都道府県別では北海道の飼育数が多く、その他秋田県・岩手県・福島県などの東北地方、栃木県や千葉県などの関東地方で飼われています。
西日本ではほとんど羊の飼育もされていません。
まとめ
羊は、衣類の原料であるウールなどを人間に提供してくれる世界各地の羊ですが、その出生地は厳寒な北方地方ではなく高温乾燥地帯である西アジア(イラクやパキスタン)地方です。
紀元前1万年頃に氷河期が終わり、それまで厳寒地であった場所が温暖の気候に恵まれ、そのために森林地帯が徐々に後退し、砂漠・乾燥地帯・草原地帯が拡大していきました。
それと同時に森林地帯での狩猟が困難になり、乾燥地帯で生息していた野生の羊や山羊を獲物対象とするようになりました。
野生の羊たちは、草地を求めて移動しますので、それについていく人々も移動するようになりました。
ここから野生の羊を家畜化するようになりました。
日本でも、主に北海道で飼育されています。