動物の革製品は色々ありますが、豚、馬、牛。
ワニ、ダチョウ、などなど古来から人間は動物の革を主に衣服の材料として使用してきました。
動物によって革の特徴も違いますので使われ方も色々工夫されてきました。
今回は羊の革がどんな特徴があってどんな物に使用されているのか見て行きましょう。
羊の革の特徴
羊の革は大別するとラムスキンとシープスキンがあります。
生後1年未満の羊の革をラムスキン、生後1年以上の革をシープスキンと言われています。
ラムスキンの特徴はラムスキンの毛穴が小さくて、キメが細かく、なめらかでしっとりしています。
良質な革の風合いが特徴で、羊の革の中では最高級とされています。
柔らかく軽いのでジャケットのなどの衣類に使用されることが多いです。
シープスキンとは英語表記でフランス語表記ではムートンと呼ばれています。
ただしシープスキンというとなめされた羊の革、ムートンというとフワフワの毛が付いた毛皮と認識されていることが多いようです。
シープスキンは脂肪の穴が多く革をなめした際、革に断熱と保温効果を高くする空隙を多く残すため防寒用の衣料にも多く使用されます。
ムートンは断熱効果が高いので防寒用の衣料として多く使われており、冬季用のレザーブーツとしても使用されます。
シープスキンは手触りが良く、ピッタリと手に馴染む感触が特徴です。
最近ではシープスキンナッパのコート、ジャケットが人気になっています。
ウールシープという革もあります。
ウールシープは革の繊維の絡み合いが少なく、強度は強くありませんが、軽くて柔軟とうのが特徴です。
最近ではレザージャケットや手袋、レザーバッグ、靴の裏側などに用いられています。
まとめ
羊の革は、ラムスキン、シープスキン、ウールスキンと3種類あることがわかりました。
羊の革は柔らかく、軽く、どちらかと言えば高級な部類に入ることがわかりましたね。
最近では動物擁護の観点から革製品を嫌う傾向がありますが増えすぎた動物や食べるために育てられて、余ってしまう革は有効に利用したほうがよいのではないかという意見もあります。