「羊の肉は臭い」と言われて昔は日本で敬遠されていましたが、近年のジンギスカンブームからその需要がどんどん増加しています。
ブームになってから初めて羊の肉を食べた人は、臭みを感じず驚いたそうです。
そして牛肉よりも臭みがなくて食べやすいとも言う人もいました。
その羊の肉は主に「ラム」と呼ばれる物と「マトン」に分かれます。
今回はラム肉に注目して、その特徴を説明します。
羊の子供の肉ってどんな特徴があるの?
羊の肉は主にラムとマトンに分けられて、生後12か月未満の羊肉が「ラム」、生後1年以上の羊肉を「マトン」と言います。
そして分け方に例外もあり、放牧で育った羊は正確な年齢が把握できない場合は永久門歯が無い羊の肉をラムと定義します。
ラム肉は柔らかくクセが無い肉としてとても人気があり、ラム肉を取り扱うレストランや専門店は日本各地に増えました。
ラム肉も牛や豚肉のように、部位によって特徴があります。
- ラムショルダー:赤身と脂肪が混ざり薄切りにしてしゃぶしゃぶに使われる
- ラム肩ロース:赤身にサシが入っていて、ステーキに使われる
- ラムチョップ:肋骨ごと周辺の肉をカットしてジンギスカンなどに使われる
- ラムフレンチラック:ロースに肋骨を残した、最も高級な部位
どの部位でもラム肉は美味しく食べられ人気がありますが、ラム肉には健康に良いと言う特徴があります。
そのポイントは、ラム肉に含まれる脂肪などの成分です。
先ずラム肉はカルニチン含有量が多い特徴があり、人の身体が脂肪を燃焼させる時に大きな役割を果たす「L-カルニチン」が含まれています。
L-カルニチンは体内で合成される成分で、加齢とともに少なくなっていきます。
しかしラム肉を食べると体内のL-カルニチンの量を増やす事ができ、脂肪燃焼しやすい体に戻ります。
しかもこの成分は蓄積した乳酸と言う疲労物質を減少させる働きもあるので、ラムを食べて増やすと疲れにくく太りにくい体になるかもしれません。
そして次にラムに含まれる脂肪の成分は、不飽和脂肪酸が多い特徴があります。
通常、動物性の脂肪には飽和脂肪酸が多く、これは血液中に悪玉コレステロールや中性脂肪を増やす原因になります。
これらが溜まると、動脈硬化になる可能性が高くなります。
しかし不飽和脂肪酸はこの逆で、青魚に多く含まれる成分です。
これは善玉コレステロールを増やして悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす働きがあります。
日頃から健康診断のコレステロールの数値が気になってお肉が思いっきり食べられない人は、羊の肉なら安心して食べられます。
まとめ
羊の子供の肉をラムと呼び、生後12か月未満の羊の子供のお肉です。
クセや臭みが無い柔らかいお肉で、年々人気が上昇しています。
そしてラム肉の良さは、味や食べやすさだけではありません。
脂肪燃焼に役立つアミノ酸が含まれていてダイエット効果が期待できることと、悪玉コレステロールを減らす働きがある不飽和脂肪酸が多く含まれる良さがあります。