人間は『弁慶の泣き所』という足の脛(すね)を痛いほどぶつけたことがあると思います。

馬もあのスラリとした脚に、瘤のようなものが現れるときがあります。

これは関節炎の一種で、成長期に起こり得る骨疾患なんです。

ではなぜできるのか、また治療法について解説していきたいと思います。

馬 原因 骨瘤

馬の骨瘤の原因は?

成長期の若馬、つまり人間で言えば成長痛(人によって違いますが)があるように、馬も骨の形成がされる次期に無理な運動や調教をすることで骨にストレスがかかり、向う脛にコブができてしまいます。

そして骨の一部が、過度な負担がかかることで炎症を起こしコブができてしまうのです。

これは管骨瘤といって、発症するとなかなか厄介な骨疾患です。

またほかに、深管骨瘤は装削諦(蹄鉄を取り付けるときに爪を削ること)は馬の蹄には第二の心臓と言われるほど血管があり人間で言えば深爪の事でしょうか、ひづめの内部に炎症が起こり「疼痛」を発症してしまいます。

では発症した馬は、走ることができなくなるのでしょうか?

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馬の骨瘤の治療方法は?!

管骨瘤と深管骨瘤の二種類の骨疾患は管骨瘤(ソエ)の場合、小さくすることはできても完全になくなることはありません。

一度発症が確認されると骨瘤だけではなく、関節などの関節内骨折や剥離骨折などほかの疾患を引き起こしやすくなるので、注意が必要となります。

管骨瘤の治療の一つとして『ソエ焼き』=患部を焼いて治療する方法と、ブリスター治療極超短波を当てるなど血液の循環を良くする治療が最も一般的です。

深管骨瘤は、外科治療が必要となります。

例えばひづめの除去や蹄鉄をつけるために、ひづめをきれいに削り場合によっては車用のグラスファイバー入りのパテでひづめを塗布し、乾いてから形を整え蹄鉄が打ち付けられる状態にしたりもします。

一次的にでも、仮のひづめを作ることができると馬への負担も少しは減るのでしょう。

ただこれは、かなりの医療技術が発達したことでなり得たものと言えます。

いずれにしても、完治までには至らずとも近年においては、復帰できる馬が増えたことは喜ばしいことです。

まとめ

若馬も無理をさせると、深刻な病気やケガをしてしまうので無理は禁物です。

馬にとって脚というものは大切な“心臓”です。

こうなる前にきちんとした練習方法と、調教のやり方を考えなければ馬も人間と同様で計画的にやるのもいいことですが、他の疾患が出ないように予防したいものです。

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