競馬に興味のない人でも、たまに競馬新聞など、眼に入る時があると思います。
何気に並んでいる競走馬の名前を読んでみると・・・・。
「!?」と自分の頭に出てしまってるのではないかと思うくらい、これは名前なのか!?と思ってしまう馬がいたりしませんか?
また、映画や歌のタイトルの様に変妙にかっこいいかな?と思える名前などもありますね。
競走馬も、おうちで飼っているペットの様に、誰もが好き勝手に名前が付けられるのでしょうか?
答えは「NO」です。
一応、厳しい規則とやらが有るそうです。
後は、現代の競走馬では、その規則にのっとった上で何パターンか名づけ方があるみたいですね。
ここでは、規則や由来を調べてみる事にしました。
競走馬の名前の付け方の規則や由来について
日本の昔ばなし等で農耕馬の名前でよく出てくる「アオ」がありますよね。
馬の毛色は、黒っぽい色は青色と昔からされていたので、見た目から付けていたのでしょうね。(白い犬なら「シロ」の様に。)
ですが、流石に競走馬は数が多すぎて見た目だけでは付けられないでしょう。
それに、毎年数えきれないほど登録される馬達がいますので、名前は周りに覚えて貰いたいですよね。
登録時の規定について
それでは、まずは競走馬をJRAに名前を登録する時にある規則から見てみたいと思います。
今まで、ちらっとでも競馬新聞を見たことがあるとご存知と思いますが、競走馬はカタカナばっかりだったのではないでしょうか。
そうです。
まず、名前はカタカナのみで、2文字以上9文字以内なのだそうです。
やはりウケを狙って、ジュゲムジュゲム~系の長~い名前を付ける人が居そうなので牽制でしょうか。
次に、G1レースで優勝したことがある馬の名前は二度と使えません。
スポーツチームでよくある様な永久欠番と同じと思えばいいのでしょうね。
逆に、それ以外では一定の期間が過ぎればまた使用することが出来るそうです。
例えば、諸々の理由で登録を抹消された馬の場合、抹消後5年経ったら使用できます。
では同じ名前でなければいいのかと言えば、その馬の父母や他の馬(特に名が知れ渡っている馬)と紛らわしい名前も禁止です。
特に、カタカナ名なので、文字の配列がちょっと変わったり程度の名前だと紛らわしいでしょうね。
「タロウトハナコ」が居て「タトウロハナコ」とか、例に出してみましたが、確かにダメでしょ・・・な感じは理解できますね。
後は、広告目的になる様な名前はNGとなります。
これは仕方ないでしょうね。
有名な話では、高須院長が友人と共同馬主になった時に「イエスタカス」で申請をしたら却下されたという出来事がありました。
ちなみに、最終的に登録名は「ダッシングブレイズ」になりました。
後は、常識的に考えても分かる通り、あまりに下品な言葉だったり、放送禁止用語の様な言葉も勿論NGです。
また、牡馬なのに「ガール」と付けたり、牝馬に「ミスター」の様に、性別が変わってしまう名前もNGです。
ですが、英語の意味で考えるとOKになる場合も有ります。
“トムボーイキャット”という牝の馬が居ましたが、「Tom Boy」がおてんば娘という意味になるので審査が通りました。
名前の付け方の由来について
では、次に名前由来のパターンを紹介します。
JRAでは、所属馬名の由来の説明を公開しています。
その中でも多いパターンが、その馬の両親の名前を一部貰う(継承する?)パターンと、冠名が付くパターンでしょう。
例としましては、何気に検索して出てきたお馬さんですが、名前が“ブライアンキッス”。
お父さんが“ブライアンアダムス”、お母さんが“リトルキッス”という名前でした。
お父さんとお母さんの名前を諸に受け継いでますね。
両親の名前を貰うのは解るけど、ところで「冠名」とは何?と、そこまで競馬に精通してないと疑問が出ると思います。
「冠名」とは、簡単に言えば馬主さんが、この名前が付いている馬は自分の所有してる馬だよ~と、分かり易い名前を付けている事を言うそうです。
例えば“オグリキャップ”の冠名はオグリですが、これは馬主だった小栗孝一さんの名字から来てるようですね。
ちなみにお父さんは“ダンシングキャップ”という名前なので、「冠名」と「父の名」が由来ですね。
また“メジロマックイーン”ですとメジロが「冠名」にあたり、こちらはメジロ牧場(2011年で撤退)が生産した馬に付いていました。
ちなみにマックイーンはアメリカ俳優のスティーブ・マックイーンからだそうで、そこは趣味や好みで付けたのでしょうか。
他のパターンですと、上記にとらわれずに感覚で名付けられる場合もありますね。
“ディープインパクト”は、馬主さんがこの馬を見た時に瞳の輝きに衝撃を受けたとし、多くの人達にも衝撃を与える存在になった欲しいとの願いから名付けられたと言われています。
また珍名を馬に名づける事も多くなってきているのが近年の傾向みたいですね。
“モチ”や“ナゾ”、“オマワリサン”、“シュワッチ”“ネコパンチ”なんて単語系から、“ロバノパンヤ”や“ネルトスグアサ”、“マズイマズイウマイ”等々「珍名馬」で調べるととんでもなくいる模様です。
珍名馬を連発して出してくる有名な馬主さんもおられるそうで、中々人気なのだとか?
個人的には“ナゾ”が自身の付けている覆面のも「?謎?」と書いてあるのがなんか好きでした。
@tttmissa 実際にいた競走馬「ナゾ」 pic.twitter.com/0wpH66nST1
— kouji (@kouji2525) December 5, 2014
まとめ
基本はやはり、代々血統が分かることを義務付けされているサラブレットだけあってか、お父さんお母さんから貰っていたり、馬主さん絡みの名前が付いていたり(名字みたいな感じでしょうか)が多いみたいですね。
少しでも競馬に興味がわいてきたら、まず最初に気が行くのが名前だと思います。
成績や血統が分からなくても、なんかこの馬の名前が気に入ったから、応援してみよう~という事は多いのではないでしょうか。
誰かとの会話でも、気に入る名前の系統がかっこいい英単語系なのか珍名系なのかで分かれそうで、そのな会話も面白いかもしれませんね。