鳥獣戯画にも描かれているゾウですが、足利時代には既に船に乗って日本にやって来ていたといわれています。
太くて大きな足を持ち、のしのしと迫力のある歩き方をするゾウ。
大きな体重を支えているゾウの足の裏は、どのようになっているのでしょうか。
また足の裏で音を感知するとは、具体的にどういうことなのでしょうか。
ゾウは足の裏で音を感じ取ることができる?
ゾウは、非常に特殊な足の構造をしています。
骨格では常に指先で立っている状態ですが、大きくて重い体を支えるために踵の下には脂肪がたくさんついていて、まるで巨大な緩衝材のような組織を敷いて立っています。
そのため足の裏の皮膚は、角質化しています。
そのためゾウが歩いても、ほとんど音がしないのです。
ゾウの足の裏はとても繊細です。
足の裏からの刺激が、耳にまで届くという特殊な能力を持っています。
この能力により、ゾウは30~40キロ遠くの音を理解して、音の聞き分けをすることができます。
また足の裏を通して、低周波を捕えることも可能といわれています。
雷の音や、遠方のエリアで降っている雨もこれで感知できるそうです。
ゾウの足の裏には、ひび割れがたくさんあります。
これは滑り止めの役割を果たしており、人間の指紋がそれぞれ異なるように、ゾウの個体によってひび割れの模様も異なっています。
ゾウの肌の表面にあるシワは、肌の表面積を広くして熱を発散させる役割を持っています。
大被害をもたらした2004年のスマトラ沖地震の際、この素晴らしい能力のおかげで、なんと全てのゾウが被害に遭わずに済みました。
津波が出す低周波を足で感知できたことで、津波が陸地にやってくる1時間も前に避難していたのです。
ですが、尖った石などを踏んでしまうと、ゾウの足の裏は簡単に傷ついてしまいます。
それを防ぐため、ゾウは神経を張り巡らせて敏感になっているともいわれます。
まとめ
ゾウの体高を知るためには、足の周囲を測れば検討がつきます。
足の周囲の長さの2倍が、ゾウの肩高である肩の上部までの高さに相当する計算となるのです。
足が太いゾウは、それだけ体高があるということになりますね。