シマウマの縞模様の効果というと、捕食者が狩りの獲物とする動物を、識別しにくくするといわれてきました。
これは、霊長類以外の哺乳類は色の識別の力が低いことと、関連しています。
つまり、シマウマの白黒の模様は、霊長類以外の哺乳類が遠くから見た時に、草原の模様に埋もれてシマウマだと見分けがつきにくいとされています。
また、縞模様は身体の部位ごとに向きが異なっていて、群れを作れば全員の縞模様が混ざって視覚的に同化してしまします。
しかし天敵の大型肉食獣は、人間ほど縞の認識ができないので、同じところに暮らす他種の植物食動物の単一の色の破皮に対して、縞模様が特に天敵を混乱させるということが判明しました。
他にも理由があります。
日よけや草食動物のため、群れている方が被害が少なくて、仲間同士で群れを見つけるのに役になっているということです。
そんなシマウマの縞模様は、白地に黒線なのか黒地に白線なのかどちらなのでしょうか?
シマウマの模様は白地と黒地どっち?
白地に黒線か、黒地に白線かというのは専門家でも意見が分かれているそうです。
白地のシマウマもいる一方で、毛を刈ると全身茶色っぽい黒地のようなシマウマもいます。
また、突然異変で白地に白線の真っ白なシマウマもいるみたいです。
馬全体の中では、縞のあるシマウマがノーマルな状態であり、一部の家畜化した馬は縞が消えています。
白馬も茶色い馬もいるので、白地のシマウマも黒地のシマウマも存在します。
そして、シマウマの毛を全て剃ってみると地の色にも縞模様があるそうです。
なので、シマウマに地の色などはなくてそもそも縞模様なのです。
まとめ
現地のアフリカの人は、シマウマのことを黒地に白だと思っているそうです。
それはつまり、白地に黒と主張する意見は人種的偏見だと言われています。
シマウマの毛を全て剃ったら皮膚自体がシマシマだったのであれば、シマウマの模様は生まれてからずっとそれであり、生まれつきの柄であるということですね。