鹿と聞いて、まずはどんな色を思い浮かべられるでしょうか?
ほとんどの人が茶色を連想されることでしょう。
では、そのシカのお尻部分って意識して見たことあるでしょうか?
ある方はそんなにいないかもしれませんね。
実は鹿のお尻はとってもキュートなのです。
茶色のボディーとは対照的に白い色をしています。
またその形もハート型ととても可愛いのですが、この白い色にはちゃんとした理由があったのですよ。
ではどうして鹿のお尻は白いのでしょうか?
ご紹介していきたいと思います。
鹿のお尻が白いワケ
鹿はオスもメスも群れで行動する生き物です。
群れで行動する動物は、群れからはぐれてしまうと捕食者に狙われやすく、最終的には襲われてしまうことを意味します。
そのため、シカは前にいる親や仲間を認識しやすいようにお尻が白くなったと言われていますよ。
特に子供の鹿にとっては親からはぐれてしまっては大変なので、必死でついていきます。
また鹿たちは敵に襲われて走って逃げている時には、尻尾を立てています。
そうすることで前の鹿のお尻がより目立つようになっているのだそうですよ。
これだと前を走る仲間を見失う心配が減りますね。
また、前にいる鹿の白いお尻を目印にしているだけでなく、鹿たちはこの他にも感情などをお尻で表現するようです。
例えば、警戒している時やおびえている時、また苛立っている時にはお尻の白い毛が全体的に逆立ちます。
こうやってお尻を見るだけで、仲間の気持ちを瞬時に理解することができるので、危険などを群れ内でいち早く共有することができるのでしょう。
とても合理的ですね。
また鹿の習性として、主に明け方と夕方の少し暗い時間帯に活発に行動するようです。
さらには夜行性になる時期もあり、夜も普通に目が見えます。
夜、暗い山道を走行されている時など、目が光っている鹿に遭遇してビックリした方もいるかもしれませんね。
こう考えると、暗い時間帯に活動する鹿たちにとって、白い色はもっとも分かり易い色なのでしょう。
まとめ
ここまで茶色い鹿のお尻が白い理由をご紹介してきました。
群れで生活する鹿たちにとってお尻が白いのは、ちゃんとした理由があったのだと分かりましたね。
これからは鹿がたくさんいる公園で、もしもお尻を逆立てている鹿がいたら、その辺りには近づかないようにした方がよいかもしれませんよ。