この世の中は色々なものであふれていますね。
素材にしてももちろん千差万別で、人工的な石油由来なものから、自然のそのままなもの。
昔から重宝されてきたもの、新しく開発されたもの。
その中で、昔から愛されている革製品はどうやって作られるのでしょうか?
また、鹿の革でも作ることができるのでしょうか?
鹿の革で革製品は作れる?なめし方は?
鹿は、世界でも森林のあるところを住処としています。
もちろん日本にも住んでおり、日本で鹿という場合はニホンジカをさすことが多いです。
ニホンジカは大きな哺乳類の少ない日本では大型の哺乳類とされ昔から重宝されていました。
縄文時代の人々の主な狩猟対象で、古代人が鹿を衣食両方に非常に重要な供給源としていました。
鹿の毛皮はほかの動物の牛や豚、馬などに比べて薄く柔らかいため、なめして細かい加工を行う手袋や、時に柔らかい靴やソファーなどの材料となります。
なめし(鞣し)というのは生ものである皮はそのままですと腐敗や劣化を起こしますので、利用するために腐敗や劣化を防ぐ加工方法を示します。
耐久性を持たせ、革製品として利用するための大切な加工技術です。
なめし方には大きく2つ方法があります。
タンニンなめしとクロムなめしです。
タンニンなめしはなめし方で最も伝統的ななめし方で、渋なめし、植物なめしともいわれています。
渋(たんにん)はコラーゲンを結合される力がありますので、繊維を固く安定させることができます。
クロムなめしは合成材(硫酸クロム、重クロム酸ナトリウム、クローム塩)などを使用した科学的な方法です。
現在の革製品の多くはこのクロムなめしにより作られています。
柔軟性と、伸縮性をもち、熱に強い革として利用できます。
そのほか、この上記二つをつかった混合なめしや、オイルの主に使うオイルなめしなどもあります。
古くからのやり方は、皮をはぎ、その皮を乾燥し、たたいたり、こすったり、揉んだりして繊維をほぐしその後煙でいぶしたり、植物油をぬり、植物性抽出液で漬け込んで柔らかくしたりして効果的に柔らかくしていました。
鹿は購入する以外は突発的に手に入り、一般の方がなめすことが多いかともいます。
この場合ミョウバンと塩と石灰で時間をかけてなめして加工する場合が多いようです。
しかし、野生動物ですのでダニなど寄生生物がいることが多いですので注意が必要です。
まとめ
古くから日本人に愛される鹿。
その鹿の革製品も日本ではなくてはならないものであり、色々ななめし方法があるようです。
命をいただくので、できれば無駄にすることなくすべて使いきりたいですね。