奈良といえば大仏と奈良公園の鹿、というイメージを抱かれる人も多いことと思います。
人々の意識の中に深く浸透した奈良公園の鹿たちですが、実は奈良公園の鹿はお辞儀をします。
このお辞儀行動が見たいということで、ここ最近では海外からの観光客も奈良公園を多く訪れているようですが、実はこの行動は可愛いものではなく、とても危険な意味合いを含んでいるようなのです。
今回は奈良公園の鹿のお辞儀行動の意味についてご紹介したいと思います。
奈良の鹿がお辞儀をする理由とは?
奈良公園への観光客が増えるに伴って、公園の鹿の攻撃によって怪我をしてしまう人が増えています。
特に海外からの方に多いようなのですが、このお辞儀行動に対する誤った認識が原因と言われています。
奈良公園の鹿たちは、鹿せんべいを手に持っている人を見かけると、すごい勢いで近づいてきます。
そして頭を上下に振り、鹿せんべいをくれと催促します。
この行動は長年の経験に基づいていて、お辞儀の回数をより多くするほど鹿せんべいがもらえたという事を、学習したという研究結果も出ているようです。
さらに頭を上下に振る回数が多い(速く振る)個体ほど気が短く、要求通りにせんべいを貰えないとイライラして人を攻撃することが多いのだそうです。
つまりこのお辞儀は催促というよりは、威嚇と考えた方が自然です!
激しくお辞儀行動をする鹿に目を付けられてしまった場合には、速やかにせんべいをあげてしまい、もう手元には何もないことをアピールしつつ退散した方が安全です。
特に海外からの観光客の場合、日本の文化とこのお辞儀行動を結びつけ、良い方向に解釈してしまう人も多いのだそうです。
このお辞儀行動を日本流のおねだりだと勘違いし、より長く見たい気持ちでじらしてしまうことで、頭に血が上った鹿に攻撃されるケースがとても多いのだそうです。
奈良公園の鹿は飼いならされた鹿ではなく、あくまで野生の動物なのです。
まとめ
奈良公園の鹿は、野生の鹿なのでとても危険です。
一見大変可愛らしいお辞儀行動ですが、これを見かけたらなるべくモタモタせずに、鹿せんべいをあげてしまい、鹿に攻撃されないよう気を付けてください。