海獣というと皆さんは何を想像するでしょうか?
広い意味では海に住む哺乳類のことを海獣といいますが、クジラやイルカは獣というよりも魚を想像してしまいますよね。
ではアザラシや、アシカ、オットセイはどうでしょう?
海獣という感じがしますね。
では、アザラシとアシカとオットセイの違いって何処にあるのでしょうか?
調べてみたいと思います。
オットセイとアザラシとアシカの違いは?
オットセイ、アシカ、アザラシは海棲哺乳類の鰭脚類(ききゃくるい)に属しています。
外観が似ていますが、生物学上は別の生き物に部類されています。
特にアシカとオットセイは、よく似ているので混同しがちです。
アザラシは鰭脚類(ききゃくるい)アザラシ科に属する哺乳類です。
アザラシは北極圏から熱帯、南極まで幅広い海域に分布しています。
小型のワモンアザラシから、大型のミナミゾウアザラシまで様々な種類がいます。
アザラシは、オットセイやアシカとちがい胴の形が樽型で、一言でいうとずんぐりむっくりしています。
四肢の5本指には鉤爪がついていて、指と指の間には水かきがついています。
前肢はあまり発達しておらず、後肢も前方に折り曲げることができないので、陸上に上がると腹ばいで這うようにしか移動できず、俊敏といえるほうではありません。
また、耳には耳介がなく目の後方に耳の孔だけが空いています。
アシカは鰭脚類(ききゃくるい)アシカ科に属する哺乳類です。
アシカにはカルフォルニアアシカ、ニホンアシカ、ガラパゴスアシカといますが、ニホンアシカは乱獲の為絶滅しました。
単にアシカと言った場合は、カルフォルニアアシカの事を言います。
アシカにはヒレ状に変化した前肢と発達した胸筋、前方に折り曲げられる後肢があるため陸上でもそれなりの動きができます。
また後肢のヒレの先は不揃いです。
耳には小さな耳介があります。
肌はすべすべしているように見えます。
オットセイは鰭脚類(ききゃくるい)アシカ科に属する哺乳類です。
アシカと同じアシカ科ですが、北太平洋に分布するキタオットセイ属とアフリカ南岸、オーストラリア南岸に属するミナミオットセイ属をオットセイと言って、アシカと区別します。
オットセイの四肢は、アシカと同じ構造ですが後肢のヒレの先はアシカが不揃いなのに対して、オットセイは揃っています。
耳もオットセイの耳介の方がアシカの耳介より大きいです。
一番に見分けが付くのが体毛で、オットセイの体毛はアシカの体毛より長く、見た目ではフサフサした感じを受けます。
まとめ
アザラシはずんぐりむっくり、アシカの肌はすべすべに見える、オットセイは毛に覆われているように見える。
これが、アザラシとアシカとオットセイを素速く見分けるコツです。
これだけ覚えていればもう、アザラシとアシカとオットセイを混同することはないと思います。
水族館や動物園に行って確かめてみましょう。