犬は犬科、猫は猫科のように動物学では動物を種族によって科目分けをしたりしますが、例えば狼は犬科、ライオンは猫科など聞いたことがあると思います。
ではトドとオットセイは何科に属しているのでしょうか?
調べてみたいと思います。
オットセイとトドは仲間?
オットセイもトドも動物学的な分類では、鰭脚類のアシカ科に属します。
ですからオットセイもトドも同じアシカ科の仲間と言えますが、見た目はだいぶ違います。
その見た目の大きな違いは大きさで、トドの雄は体長が最大で3m近くにもなりますし、体重は1tにもなります。
雌は2.5m重さは体重300kgです。
それに対してオットセイは、雄が体長2m、体重が270kg、雌の体長が1.5m体重が50kgです。
だいぶ大きさに差があります。
日本でトドは、害獣として扱われています。
トドは網にかかった魚を奪ったり、漁具を破壊してしまうので漁業関係者からは、海のギャングとして恐れられています。
主に被害にあうのは、北海道の日本海側で1959年から駆除の体制とされてきています。
一方では、トドの個体数は減ってきており世界からは非難を受けています。
1994年以降は、116頭の駆除制限が設けられています。
ロシアとアメリカでは、トドは保護対象となっており日本の駆除対策は非難を受けていますが、北海道の漁業関係者は漁業被害が深刻なことから駆除を訴えています。
一方オットセイは、1911年に膃肭臍保護条約を締結、1912年の猟虎膃肭臍猟獲取締法を成立させ、捕獲や所持を規制し1957年には「北太平洋のおっとせいの保存に関する暫定条約を締結しました。(日本、アメリカ、カナダ、ソ連)
トドに比べるとオットセイは、かなり大事にされてきている印象を受けます。
まとめ
トドとオットセイは、同じアシカ科という仲間でしたが、トドはオットセイよりもかなり大きく、猫科でいうとオットセイが猫で、トドがライオンみたいなものでしょうか。
また日本では、トドとオットセイの扱いの違いがだいぶ違うのもわかりました。
オットセイは手厚く保護されているようですが、トドは漁業関係者との対立があるため駆除対象になっています。
漁業関係者の被害も大変でしょうが、トドの数も減っているので上手く折り合いをつけてもらいたいものです。