さて、普段あまり注目したことのないイカのヒレの特徴や、その役割とはなんでしょうか?

詳しくお話してみたいと思います。

意外なことがわかるかもしれません。

 イカ ヒレ 特徴

イカのヒレの特徴とは?

そもそも、イカのヒレはどこかわかりますか?

頭のてっぺんのとんがっているところの左右にある三角のところ、これがヒレになります。

それは胴体(外套膜)の後部についていますから、ヒレのあるとんがったほうはイカの後ろになるわけです。

眼や口のある頭部のあるほうが体の前になります。

ですから、イカの10本の足は頭から直接生えているというわけです。

この特徴からイカは、頭足類と名づけられています。

ちなみに色が濃く、貝殻のあるちょっと硬いほうが背中で反対側が腹側ということになります。

これでイカの前後と背腹がわかるので、おのずからイカの左右もわかるでしょう。

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イカのヒレの役割とは?

さて、イカのヒレは泳ぐ時の安定と舵取りの役割をしていますが、ヒレを動かす、つまり波立たせることによって、補助的な推進器官の働きもしていることが研究で解明されています。

スルメイカのヒレはよく「耳」とか「えんぺら」などと呼ばれますが、もちろん耳の役割をしているわけではないのです。

実際には、ヒレは泳ぐときに体のバランスを保つために使われているのです。

そして、海の表面近くにすむヤリイカ科やアカイカ科(スルメイカ類)は筋肉に優れていて、死ぬまで泳ぎ続けていなければなりません。

比重は大きいので、死体は海底に沈んでしまいます。

潜水調査船から、時々海底に横たわっているイカの死体を見ることがあります。

深い海の中層に浮んでいるイカの多くは、皮膚の下に塩化アンモニウムを蓄える液胞があって、全体の比重を小さくしていて、わずかなヒレを動かす運動で中性浮遊性を保っているものと、思われています。

ダイオウイカや、ニュウドウイカなどの大型種もそうです。

こういうイカは、身に塩化アンモニウムが含まれているので、煮ても焼いても臭くて塩辛く食べられたものではないと、報告されているそうです。

まとめ

イカのヒレに関連して、体の前後がわかりました。

タコで例えてみると「タコ坊主」と言われて、マンガではハチマキを締めていますが、そこは本来、内臓の入った胴体で、やはり眼のあるところが本当の頭です。

ですから、マンガのタコはハチマキではなくハラマキをしていることになります。

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