イカを料理しているときに気になるのが、あのヌメヌメしたイカのぬめりです。
こういったことをあまり気にしない人にはどうでも良いことですが、気になる人だとちょっと憂鬱な気分になってしまいますね。
そこで今回は、イカのぬめりの成分ついて解説していきたいと思います。
イカのぬめりの成分の意味とは?
ヌメヌメ=なめらかな粘液なので、水の抵抗が減って動きやすくなるということが研究で明らかになっています。
同じ理由で大半の水生生物は、身体に粘液をまとっています。
オクラや山芋などの野菜にも多く含まれています。
動物の分泌する粘液は、口腔、胃、腸をはじめとする消化器官や鼻腔、腟、関節液、目の表面にすべてに覆われていると言えます。
また、胚細胞から分泌され、粘膜表面を物理的に外的刺激から保護する役目も果たしています。
また、ウナギをはじめとする一部の魚類特有の体表のぬめりも、粘液であるということが解明されています。
それだけ、強いぬめりがあるほど保水性が非常に高いとされています。
自分の身を守るために備わっている大切な機能なのです。
動物の上皮細胞などから分泌される粘液の主成分として考えられている、粘性物質であるといわれています。
粘素と訳されることもあります。
英語で【mucus】(粘液)を語源とします。
実際には分子量100万~1000万の、糖を多く含む糖タンパク質の混合物であり、細胞の保護や潤滑物質としての役割を担っているのです。
食品としてみると、水溶性食物繊維に分類されます。
まとめ
今回、少し難しいワードが並びましたね。
そして、余談ですがイカの粘性から抽出した糖タンパク質から、化粧品まで作られているのです。
保水力に優れ、肌に潤いを与えるとともに皮膚を外的刺激などから守ります。
特に包卵腺に含まれる粘液は、生命の源である卵を細菌などの外的刺激、及び物理的な刺激などから守る役割を持つ海の恵とも言われています。
今後もっと役立つことが増えることに期待したいです。