イカは自由自在に体の色を変えられる!

なんて聞いたことはありませんか。

また、実際にイカの色が変わる瞬間を見たことはないでしょうか。

イカは、体の色を天敵から隠れるために周りの景色と同化させていたり、まるでネオンのように鮮やかに輝いて見えたりと、めまぐるしく体の色を変化させることから、海のカメレオンとも呼ばれています。

カメレオンは、比較的ゆっくりと体の色を変化させるのに対して、イカは一瞬にして変化させることができます。

体の色を変える生き物は数多く知られていますが、それぞれの生き物によって、目的も仕組みも異なることがわかっています。

イカはどうして、そんなに素早く体の色を変えることができるのか、イカの驚異的な能力に生命の偉大さを感じます。

イカ 擬態 仕組み

イカの驚くべき擬態!その仕組みとは!?

イカの体の色を瞬時に変化させているのは、神経細胞の働きであることが判明しています。

イカの皮膚の中には様々な色を持った細胞があり、その色素胞が広がったり、縮んだりすることで色が濃くなったり薄くなったりしますが、この細胞には、黄色・赤色・黒褐色の色素が含まれます。

また色素胞のうちの虹色素胞(にじしきそほう)は、ひとつの細胞で赤・黄・緑・青の4色を持っていることがわかっており、その虹色素胞が光に反射することによりイカのメタリックな輝きを生み出しています。

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光の反射は、シャボン玉の表面がいろいろな色にかわるのを想像していただけると、わかりやすいかもしれません。

そして神経伝達物質により、その虹色素胞をコントロールする能力が備わっているため、様々な色に変化することができるのです。

まとめ

イカにとっての擬態とは、敵から身を守ったり、餌をとるためだけではなく、敵を威嚇するためやコミュニケーションをとる手段でもあるといわれています。

複雑な神経細胞の存在によるイカの七変化、想像を超える能力の高さには、驚くばかりです。

イカの擬態の仕組み解明によって、その転用の技術も研究されており、将来的には自在に色を合成できる光学材料を製造できる可能性もあるといわれています。

自在に色を変えられる衣服の製造や、周囲に溶け込む光学迷彩技術などにより、今までは現実的には難しいとされていたものが、実用化されることも期待されます。

イカの擬態の仕組みが、私たちの生活をも変えることになるかもしれません。

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