長い鼻と四足歩行の動物、バクとアリクイの体付きって似ているところがありますね。

同じ哺乳類の仲間ではありますが、このバクとアリクイには明確な違いがあります。

ここでは、それぞれの種類の特徴に触れながら、2種類の違いについてみていきましょう。

アリクイ バク 違い

 

餌の好みや体の大きさ・アリクイとバクの違い

アリクイは、哺乳綱有毛目アリクイ亜目に属しており、ナマケモノやアルマジロに近い動物です。

アリクイの名前からも分かるようにアリやシロアリを主に食べています。

食性は基本的に肉食性で、野生に生息するアリクイは1日に約3万匹のアリを食べていますが、飼育下では食虫動物用のペースト餌やフルーツなどを餌に用います。

バクは奇蹄目に含まれるバク科の動物で、系統上ではサイやウマに近い種類となります。

食性はアリクイと違い草食性で、草本や木の葉、芽や若枝、果実、水生植物などを食べて生活をしています。

それぞれの分布域にも違いがあり、アリクイは中南米の森林や草原地帯に生息

バクは北アメリカ大陸や南アメリカ大陸などアリクイと重なる分布域に生息する種類もいますが、東南アジアや2000メートル以上の高山地帯に生息するバクの種類も存在します。

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アリクイの仲間にオオアリクイという種類がいます。

名前からとても大きな体を想像しますが、最大種のオオアリクイでも体長1.2メートル程です。

これに対してバクは体長2メートルが一般的な大きさです。

バクの最小種であるヤマバクでも体長1.8メートルはあるため、アリクイとバクの姿が似ているとはいっても、これだけ大きさに違いがあります。

アリクイが両腕をいっぱいに広げ、仁王立ちをしているシーンをみたことはないでしょうか。

これは、相手を威嚇するときの行動で自分の姿をより大きくみせるためのポーズですが、バクはこのようなポーズをおこないません。

バクの性格は基本的に穏やか、とくに身の安全が守られている動物園などでは、周りの状況に無警戒、マイペースな行動をおこないます。

同じ野生動物でも性格に違いがあるということでしょう。

まとめ

ここまで、アリクイとバクの違いについてみてきました。

姿形が似ているとはいっても、食べる餌や体の大きさなど、アリクイとバクには明らかな違いがあります。

動物園に出向いた際には、ここでお伝えしたことを参考に違いを見比べてみてはいかかでしょうか。

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