馬は人間にとって昔から関わりの深い存在です。

馬と聞けば、馬車を引いている、戦国武将が乗っている、競馬の競走馬、牧場や動物園にいるなど人によって思い浮かべる姿は様々かと思います。

有名な競走馬がレース中のアクシデントにより大切な脚を骨折してしまうという話を聞いたことがあると思いますが、競走馬に限らず野生の馬も様々なアクシデントによって骨折してしまうことがあります。

家畜の馬は骨折した場合、人間が治療をすることで治るなど状況に応じた方法があり助かることもあるだろうと想像できます。

それでは野生の馬が骨折してしまった場合はどうなってしまうのでしょうか。

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野生の馬にとっての骨折とは

現状、純粋な野生種の馬は絶滅したとされていますが、家畜として飼育されていた馬が逃げ出し繁殖したものが半野生状態で生息しています。

これを野生種の馬としています。

例えば、アメリカのムスタングや宮崎県都井岬でみられる馬たちがそうです。

また、馬の仲間としてシマウマやロバがいます。

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野生の馬たちが骨折してしまうと、ヒビが入った程度であればそのうち治ることもあるでしょうが、完全に折れてしまえばまず普通に歩くことはできなくなってしまいます。

そうなると骨折していない脚に負担がかかってしまい、血行障害から引き起こされる不治の病である蹄葉炎を発症してしまうか、最悪寝たきりの状態になってしまいます。

蹄葉炎を発症すると、最終的に歩行不能となってしまいます。

寝たきりの状態になると、馬は皮膚が薄く弱いため地面に触れている部分が皮膚病になってしまったり、血液の循環が悪くなり血液が溜まってそこから皮膚が壊死してしまったりします。

また、自分の重さで内臓に負担がかかり臓器不全に陥ってしまう場合もあります。

どちらにしても、自ら食事を摂りに行くこともできないため衰弱していきます。

また、その場から動くこともできないため捕食者の餌食になってしまう場合があります。

まとめ

野生の馬が骨折を完治させるためには自己治癒力のみに任せるしかありません。

野生の馬が骨折してしまった場合は治るまでの時間が非常に長いため、骨折が直接の原因ではなくともその後に引き起こされる二次障害によって命を落としてしまう危険性が非常に高くなります。

たかが骨折とはいえ、野生の馬にとっての骨折は命を落としかねない致命傷に繋がるものとなるのです。

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