日本でも馬は昔から飼育されてきて、様々な用途で使用されてきました。

戦国時代で考えてみると、鎧を着た武士が馬にまたがり戦場を駆け戦う姿を想像できると思います。

また、武田信玄の騎馬隊は非常に有名であり広く知られています。

では、戦国時代に馬はどのように入手していたのでしょうか。

購入するとなるとその値段は高かったのではないでしょうか。

明確に値段に関する記録は残っているのでしょうか。

馬 昔 値段

昔の馬の値段は不明確

戦国時代の馬は、戦はもちろん、移動や行事にも使用されていました。

また、権威の象徴として馬を所持していたり、武将間で贈呈品として馬を送ったりしたことからも、平民が手を出せるような値段ではなかったことがわかります。

馬は戦国時代よりも前の平安時代から馬産を行う牧場ができており、そこから馬を購入していたものとみられます。

しかし、戦国時代の馬が当時の通貨でいくらであったかという明確な情報がないことや、戦国時代に流通していた通貨が全国で統一されていなかったことなどから現代と比較できる正確な値段はわかっていません。

また、購入する人の嗜好によっても値段が違っていたともいわれています。

戦に使用する馬なのか、農耕に使用する馬なのかでも大きく値段が違っていたようです。

いずれにしても、名馬といわれる武将たちが所有していた馬は、農耕用の安い馬ではなかったように思います。

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江戸時代の記録によると馬1頭は25両で、江戸時代全体を平均した場合の1両は6万6千円になるので、大体165万円ということになります。

当時の下級武士が年収300万円以下であったことを考えると、高い買い物であるといえるでしょう。

戦国時代と江戸時代では物価も通貨も、年収も違いますから同じとは言えないと思いますが、現代で立派な高級車を購入するくらいの値段であったと考えられます。

現代は競走馬のセリを含まずにペットとして馬を買おうとすると、大きさや種類によって異なりますが20万円から500万円と、現代も安いとは言い難い値段です。

まとめ

現代も昔も、馬の値段は種類や用途によって安いものから高いものまで様々であることがわかりました。

はっきりとした値段の記録はないものの、戦国時代の武将たちが乗っている馬は安い馬とは言い難い名馬たちであったことは確かです。

平民たちが気軽に馬に乗っている記録もないですから、やはり戦国時代の馬の値段は高かったのかもしれません。

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