狸が頭に葉っぱを乗せて、一回転して煙と共に変身するシーンを、一度は絵本や漫画で見たことがあると思います。

そういうものだと思って見てしまえばそれまでですが、なぜ、狸は変身をする時に頭に葉っぱを乗せるのでしょうか。

そしてその葉は何の葉なのでしょうか。

狸 葉っぱ なぜ

なぜ狸の変身には葉っぱが必要なのか?

狸の変身の時に使用する物は葉っぱではなく、変身したい物に由来する小道具を使用していました。

美女に化ける時には、美女の骸骨を変身するときの小道具として使っていました。

それが人から人へ、地域から地域へ伝わる間に藻になり葉になったと言われています。

いったいなぜ、現在狸が変身するときに使用する小道具の定番が葉っぱなのでしょうか。

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どのような葉を変身のために狸は使用しているのか?

諸説ありますが、柏の葉が一番有力な説とされています。

狸が化けるという伝承は、もとを辿ると大陸から伝わったものです。

大陸では、狐狸という神獣がいましたが途中から人間を惑わす妖怪になりました。

その後、日本に伝わる時に狐狸という妖怪が、狐と狸に分かれました。

そのため狐も狸も化ける動物として、現代に伝わっています。

ではなぜ柏の葉なのでしょうか。

柏の葉は、柏餅にも使われる特別な意味があります。

柏の葉は、祭事の神餅を乗せるために利用されおり、神聖視されています。

もともと神獣だった狸が、使っている葉が柏である説には、このあたりも関係してくるのではないでしょうか。

まとめ

狸が変身する時に、なぜ小道具として葉っぱを使用するのかを知るためには、狸や狐が変身する動物として現代に伝わっている経緯を知ることが重要です。

大陸で神獣だった狐狸という存在だったからこそ、現代で人間を惑わす妖怪として有名であるにも関わらず、寺や神社に神として信仰の対象になっていることもあります。

神獣の名残として、祭事に使用される柏の葉を使用して変身する説があります。

もとは葉っぱではなく骸骨など、もっとバリエーションが豊富でしたが、現代は葉っぱに落ち着いたようです。

神獣としても、妖怪としても見ることが出来る狸は人間の身近な動物であるからこそ、どのような姿であれ親しまれているのでしょう。

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