タヌキが縁起のいい動物として世間に広まっていますが、実際どのような縁起があるのでしょうか。
笠をかぶったタヌキの置物など、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
タヌキの縁起について、まとめてみました。
タヌキに遭遇すると縁起がいいのか!?
害獣の1種であったり、妖怪として人間をだましたりする動物ですが、その逆で神様としてお寺や神社で崇拝の対象になっていることもあります。
様々な顔を持つタヌキですが、タヌキ(他を抜く)ということから商売繁盛の縁起物とされたり、笠からしっぽまで8つのご利益があったりと縁起がいい動物として認知されています。
タヌキの「八相縁起」は遭遇しなくても得られる!
野生動物のタヌキが笠をかぶっていることはありませんが、置物として模されているタヌキには笠がついていることが多いです。
徳利、金袋、通帳を持っていることもあります。
これはタヌキの「八相縁起」に関係します。
傘は予期しない悪事や、災難を回避するため用心することで、常に身を守るという意味です。
目は、どのようなことも周辺に気を配り、多角面から正しく見ることを忘れるな、という意味です。
顔は、広い世界でお互いに愛想よく接して真心を大切にしなさい、という意味です。
徳利は、徳利に入るだけの飲食物があればあとは欲張ってはいけない、という意味です。
通帳は、世渡り上手に欠かせない信用がなければ活動することが難しい、という意味です。
ふくよかな腹部は、物事は常にリスクを考えつつも決断する度胸を持て、という意味です。
金袋は、資産は貯めこまず柔軟に使用できる思考を持て、という意味です。
尾は、過程はどうであれ、最後をしっかりと終わらせることで幸せになる、という意味です。
タヌキの置物はこれらの8つの意味を持って「八相縁起」と言われます。
まとめ
タヌキは、様々な置物が作成されるほど、縁起のいい存在とされています。
害獣、妖怪、神獣と多くの顔を持つ動物ですが、縁起物としてみるととても多くの良い縁起を持っています。
商売繁盛、八相縁起、8つの縁起があるということから、8は書き始めから終わりまで切れてなく繋がっており縁起の良い数字とされ、八は末広がりの様子から縁起のいい漢字とされています。
タヌキは夜行性のため、出会おうと思って出会える動物ではありませんが、もし出会うことが出来たら何かいいことがあるかもしれません。