タヌキは、日本では古くから親しまれている野生動物で、昔話や民話にたびたび登場します。

ずんぐりとした体型で、茶色い体に黒い隈取をしたような顔を見ると、まさに日本の野生動物といった印象が強くありますね。

では、タヌキは日本にしか生息しておらず、海外には生息していないかというと実は、海外にもタヌキは生息しています。

海外といっても全世界ではありませんが、今回はそんなタヌキの分布などについてご紹介します。

タヌキ 北海道 海外

北海道や海外にもタヌキは生息しているのか?

日本では、古くから里山近くに棲む野生動物として大変親しみ深いタヌキですが、では日本にしか生息していないのかというと実はそうではなく、極東を中心とした各国に生息しています。

もともとは日本、朝鮮半島、中国、ロシア東部などの極東の一部に生息する珍しい部類の野生動物でしたが、現在では、モンゴル国、ベトナム、ヨーロッパ各国に生息域を広げており、世界的にみても広い範囲に生息している野生動物となっています。

日本においても広く分布しており、離島等の一部の特殊な環境を除けば、ほぼ生息しているといっても過言では無いほど、さまざまな地域に生息しています。

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日本に生息しているタヌキは、世界的に分布しているタヌキの日本産亜種と呼ばれています。

日本固有の野生動物と勘違いされることが多いタヌキにしては、日本に生息しているタヌキの方が亜種というのは少し不思議な感じです。

日本産亜種と呼ばれるタヌキには、ホンドタヌキと呼ばれるものとエゾタヌキと呼ばれているものの2種類があります。

ホンドタヌキは北海道を除くほぼ全国に分布しているタヌキであり、いわゆるタヌキはこのホンドタヌキのことを指しています。

対して、エゾタヌキは北海道の一部にのみ生息しているといわれるタヌキであり、ホンドタヌキと比較すると、被毛がやや長く、脚も若干長くなっているそうです。

寒冷地に生息するタヌキなので、環境に合せているのかもしれませんね。

まとめ

タヌキは、海外に生息しているタヌキと、日本産亜種のホンドタヌキ、エゾタヌキの3種がいます。

見た目はあまり変わりがありませんが、それぞれ少しずつ環境に合わせた特徴を持っているようです。

タヌキといっても、数種類いたり、実は日本産の方が亜種であったりと意外と知らない生態があります。

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