コウモリの住みかといえばどこでしょう。
間違いなく多くの人が、洞窟を思い浮かべるのではないでしょうか。
日本には、約35種類ほどのコウモリが存在するようです。
個々のコウモリの実際の住みかは、「木にぶら下がるタイプ」「木の中にぶら下がるタイプ」「洞窟の天井にぶら下がるタイプ」がいるようです。
今回は、コウモリの多くが生息する、洞窟タイプについてお話しましょう。
コウモリにとって洞窟は快適!?
洞窟のイメージは、気温変化、湿度変化がそれほど起きず、太陽の光が届かない安定した場所です。
夜行性のコウモリにとって、日中は一瞬仮死状態じゃないかというほどの休眠状態です。
そのため、コウモリにとっての天敵、猛禽類(ワシやタカなど)から守るためにも、ワシやタカが入ってこれないような洞窟は、安全な我が家と言えるようです。
他に、天敵として爬虫類のヘビなどもいますが、木などと違い洞窟の天井には、ヘビは進むことができないため、洞窟の天井にぶら下がっていることで、天敵から身を守ることができるのです。
コウモリが気温を気にする理由!
コウモリは種類的には、恒温動物に分類されます。
恒温動物は、自らの体温を一定にできる動物を指します。
が、コウモリは空を飛ぶために、超軽量化しているため体温をあげるための、筋力も最小限しか存在していません。
また、恒温動物にありがちな体毛も、鳥のように空を飛ぶコウモリには存在しません。
そのため、洞窟の天井にぶら下がっているときには、省エネモードで体温は15度ほど。
活動中は全身を震わせ、43度まであげることで活動します。
そのため、省エネモード中に外気温の温度に変化が起きることは、コウモリにとってつらい状態のため、気温が一定している環境は、コウモリにとって過ごしやすい環境といえるのです。
まとめ
温度変化を好まないコウモリにとって、最近では洞窟以外にも住みかを見つけているようです。
例えば、洞窟の存在しない都市部の場合、家の屋根裏やビルの換気口など人が快適に住む場所が、コウモリにも快適な住みかとなっているようです。