マンタはエイの仲間だといわれています。
その昔、マンタもエイと呼ばれ、今でも日本名に「エイ」とつくマンタがいることや、その形から、マンタをエイと見間違えることもあるといわれています。
また、「エイの尾(尻尾)には毒がある」と昔からいわれてきましたから、「マンタの尾(尻尾)にも毒がある」と考えるのは不自然なことではありません。
マンタと毒針について調べます。
マンタに毒針はある?ない?
エイには、「尾棘(ビキョク)」があります。
尾棘とは、「毒針」を指すそうです。
毒針はノコギリの様にギザギザしていて、鋭く尖っている様です。
エイを展示目的で水族館に運んでくる時は、ほかの魚を傷つけない様に、または、飼育員が刺されない様に、毒針は取り去ってしまうのだそうです。
ですが、時間と共に再生されるといわれています。
自然界(海の中)に生きるエイは、砂地に潜り、じっと獲物を待っているので、時には、人が間違って触ってしまうこともある様です。
マンタは、エイの仲間でありながら、エイとは、はっきりと区別されている様です。
ですが、マンタであっても名前に「エイ」とついたり「マンタ」とついたりなど、紛らわしいと感じる点もある様ですから、慣れない人は、「オニイトマキエイとナンヨウマンタだけがマンタであり、毒針はない」と覚えた方が無難でしょう。
マンタの尾(尻尾)は軟骨でできていて、エイの尾(尻尾)の様に頑丈ではないそうです。
それは、「マンタの尾が攻撃をするためではなく、身を守るためだから」といわれています。
よく探すと、尾がない個体や、途中から切れている個体などがいるそうです。
エイにも種類によっては、毒針のない個体もいる様ですが、海の底の砂に埋もれて、餌を持ちぶせている様であれば、それはエイ特有の行動であり、マンタとは明らかに違うポイントだということも覚えておいて損はないでしょう。
まとめ
マンタは、エイと同じ「トビエイ目」に分類されましたが、毒針を持つのは、海の底の砂に潜って身を隠し、餌を待ち伏せしている種類であり、回遊したり、プランクトンなどを餌にしている種類ではありませんでした。
マンタの名前に「エイ」とついていても、マンタと呼ばれる「オニイトマキエイ」と「ナンヨウマンタ」には、毒針がないことが分かりました。