魚の中には、ほかの魚の下にくっ付いて、その個体が泳ぐままに、振り落とされることなく、一緒に移動する種類がいるそうです。
水族館で見るマンタや、「マンタに会えるツアー」で出会うマンタの下(腹側)にも、時々たくさんの魚がくっついているのを見かけます。
彼らは、なぜマンタの下にくっ付いているのでしょう。
調べます。
マンタの下の魚!
マンタの下にくっ付く魚とは?
マンタの下にくっ付いている魚は、たいていコバンザメやホンソメワケベラの種類で、この様に魚にくっ付いて一緒に泳ぐ種類の魚を「併泳(ヘイエイ)魚」と呼ぶそうです。
ほかにもサメ類やカジキ類、エイの仲間にくっ付いているところを見たことがあるかも知れませんね。
こうして魚にくっ付いているからといって、一生をその個体と共にする訳ではなく、別の個体に乗り換えたり、岩や海藻にくっ付いたり、時には、間違って船の底にくっ付くこともあるそうです。
どうしてマンタの下にくっ付いているのか?
どうしてマンタの下にくっ付いているのかを調べてみると、「マンタと魚の間には共生関係がある」ことが分かるといいます。
見た目は、マンタの体に魚がくっ付いて、重そうに見えたり、うっとうしそうに見えたりしていますが、お互いに助け合っているとのことです。
マンタの下にくっ付いている魚のメリットとは?
- マンタのこぼす餌を食べる
- マンタの体についた寄生虫などを食べる
- マンタの排泄物を食べる
- マンタの襲われにくいことを利用して身を守る
- 移動手段
マンタのメリットは?
- マンタのエラの掃除をしてもらえる
- 体についた寄生虫を取り除いてもらえる
まとめ
マンタの体にくっ付くことができる魚は、広い海の中に生息する全てではなく、その個体の体にくっ付くことのできる機能を持った一部の魚だけだと分かりました。
まれに、マンタが大きな口をあけて餌を吸い込む時に、一緒に吸い込まれる事故も起こると聞くことがありますが、そんなことには全く動じず、今でも魚たちはマンタの下にくっ付くそうです。
魚にとっては、万が一の危険を考えても、下にくっ付いていた方が「安全と食料」が保証されている方を選んだということでしょうか。
一方、マンタにとって、魚が自分の下にくっ付いて一緒に移動している現実を、どの様に感じているのでしょう。
聞いてみたいものです。