マンタといえば、誰もが「大きなエイ」を思い浮かべることでしょう。
水族館の大水槽には、たいてい1枚はいるマンタですが、正式名称は、「オニイトマキエイ」または、「ナンヨウマンタ」というそうです。
では、なぜ、あの「大きなエイ」を「マンタ」と呼ぶのでしょう。
調べます。
目次
マンタの名前由来とは?
マンタは「エイ」の呼び方の1つ!?
エイは、おおむね530種類が生息している様ですが、その中にマンタも含まれているそうです。
マンタはエイの仲間であり、言い換えれば、「エイの中にマンタと呼ばれる種類がいる」ということの様です。
マンタの名前の由来は?
もともと「マンタ」という言葉は、スペイン語の「マント」が変化したと考えられています。
当時の人たちがマンタを見て、「マントの様に大きく、マントが風になびく様子に似ている」と連想したのでしょうか。
「マンタ」という呼び名は、特に大きな個体につけられた「あだ名(愛称)」の様なものだったということです。
マンタの名前!
最近の研究で、2種類のマンタが生息していることが分かった様です。
学名は、サンゴ礁などで見ることができる個体を「Manta alfredi」、外海(外洋)などで見ることができる個体を「Mantabirostris」というそうです。
- 学名「Manta birostris」
英語では、「Manla rey」や「Giant manta」と呼ばれ、日本名では、「オニイトマキエイ」と呼ばれることが一般的だということです。
- 学名「Manta alfredi」
英語では、「Alfred manta」とよばれ、日本名では、「ナンヨウマンタ」と呼ばれることが一般的だということです。
マンタの日本での呼び名の由来!
日本で見られるマンタは、「オニイトマキエイ」と「ナンヨウマンタ」の2種類だそうです。
ですが、最近までマンタはオニイトマキエイの1種類しかいないことになっていたので、「名前の由来」を指す個体は、オニイトマキエイのことだった様です。
オニイトマキエイ
- マンタを「オニイトマキエイ」と呼ぶ様になったのは、その姿が「糸巻きに似ているから」というのが有力な様です。そして、あの頭鰭が鬼の角を連想させることから、「鬼の様な角を持つ糸巻きの様な形をしたエイ」、すなわち、「オニイトマキエイ」となったといわれています。
- 沖縄地方では、「オニイトマキエイ」を、「ガマーカマンタ」と呼ぶ様です。その由来は、その姿が、「大きな釜のフタ」に似ていたことからだそうです。よって、「大きな釜のフタに似たマンタ」と呼ぶ様になったといわれています。
- 体全体が黒い個体は、そのまま「ブラックマンタ」、体全体が白い個体は、そのまま「ホワイトマンタ」と、体の色がそのまま「呼び名=名前」になった個体もいる様です。
まとめ
マンタの名前の由来は、「マント(スペイン語)=外套(ガイトウ)」に似ているところから名づけられたことが分かりました。
それなのに、遠く離れているはずの沖縄地方でも、初めから「エイ」とはいわず、「マンタ」という言葉を使っていたことに驚きました。
「オニイトマキエイ」の由来では、「鬼の様な角を持つ糸巻きの様な形をしたエイ」と名づけることに、いかにも日本人らしい発想だと感じました。