マンタは、回遊魚だといわれています。
マンタが見られる海域は、インド洋、インドネシア、オーストラリアなどのサンゴ礁と、暖かい地域の沿岸を中心に、一定の範囲内だと考えられています。
日本でのマンタの生息地は、どの辺りでしょう。
調べてみます。
マンタの生息地!日本はどこ?
日本でのマンタの生息地
- 日本では、マンタの生息地の目撃情報が最も多いのは、八重山諸島の石垣島から西表島にかかるサンゴ礁だといわれています。特に八重山諸島の「川平石崎マンタスクランブル」と「ヨナラ水道マンタウエイ」は、マンタに会えるポイントとして、ダイバーやシュノーケラーに人気が高く、世界でも有名な場所だそうです。
- マンタの生息地は、海の比較的浅い場所にあるマンタは、通常は海面付近で泳いでいる姿が見られる様ですが、「川平石崎マンタスクランブル」と「ヨナラ水道マンタウエイ」では、おおむね8~25mの深さで出会う確率が高いことから、この辺りを回遊しているのではないだろうかと考えられている様です。
- マンタの生息地では、同じ個体に出会うマンタの腹側の黒い斑紋は、人でいう指紋と同じ役目を果たすといわれているので、同じ場所に潜ると、同じ個体に出会うことが多いことから、マンタは、遠くに移動することはないと考えられているそうです。
- マンタの生息地は、マンタに都合の良い地形と小魚がいる「川平石崎マンタスクランブル」には海の中に小さな丘があり、マンタと小魚がたくさん集まるのだそうです。マンタは、小魚に寄生虫を食べてもらい、小魚は、マンタから餌のおこぼれをもらっているといわれ、この場所では、お互いの共生関係が成り立っているといわれています。その様な場所だからこそ、「スクランブル=高確率で出会う場所」と一般的に呼ばれているとのことです。小魚は、時にマンタの糞も餌にするといわれています。
マンタを追跡する(行動範囲の調査)
マンタの行動をより詳しく調査するために、マンタにタグをつけて追跡調査を試みた研究グループがいたそうです。
その方法は、個体を選ばずに捕獲した20枚弱のマンタに、衛星を使って追跡できる装置を取り付けて海に戻すというものです。
6か月もの長い期間、調査したところ、どの個体も移動距離は捕獲された地域周辺だったそうです。
この調査を受けて「マンタは、直径約200kmの範囲を移動し、その外には、ほとんど出ない」と結論づけたそうです。
まとめ
マンタは、近い距離を回遊する魚でした。
日本では、八重山諸島(石垣島や西表島など)に生息していることが分かりました。
「マンタは比較的狭い海域を回遊している」という海外での研究結果が、あることが分かりました。
日本でも、同じ個体によく出会うという情報はたくさんある様で、日本のマンタもほかの海域に大きく移動することはない様に思えました。
特に、沖縄の「川平石崎マンタスクランブル」は、「マンタが集まる条件が整っている地域=小魚との共生関係のある地域」だと分かりました。
この様な場所は、マンタにとっても、マンタに会えるポイントとしても、大変大切だと思います。
この環境を大切にしてもらいたいと思いました。