あのメジャーリーガーのイチローですら、打率3割をキープするのは至難の業です。
日米通算4000本安打を達成した時の「4000本のヒットを打つのには、8000本以上の悔しい思いをしてきてるんです」という名言があります。
ピッチャーとバッターの真剣勝負も命がけと言えますが、動物が獲物を賭けた戦いは、まさに本物の命がかかっています。
追う方も食べなければ生きていけませんし、逃げる方はつかまったら命がなくなるのです。
イメージとは全く違う肉食動物では、最強の部類に入るハンターであるハイエナのブチハイエナは、いったいどれくらいの狩りの成功率なのでしょうか。
ご説明いたします。
ハイエナの狩りの成功率は?
動物の狩りの方法には、ライオンやオオカミのように群れで狩りをするタイプとヒョウや、チーターのように単独で狩りをするタイプに分けられます。
成功率という点からすると、単独での狩りよりも群れでの狩りの方が圧倒的に確率は高くなります。
やはり大勢で追い込んでいく方が、獲物を逃がしにくいようです。
狩りはその動物の特徴が反映されています。
ハイエナは多くの場合は、群れで狩りをするタイプです。
ハイエナの狩りの成功率は70%と言われています。
この数字は、ハイエナが優秀なハンターである事を示しています。
他の動物と比較すると、オオカミの群れの狩りの成功率は20%です。
オオカミは、思いの他すぐにあきらめてしまう性格のようです。
天敵とも言えるライオンの狩り成功率は、なんと30%程度だと言われています。
この数字をみると、ハイエナのすごさがわかるでしょう。
ハイエナは獲物を群れの連携プレーで追い込むと、相手が疲れ果てるまで執拗に追いかけます。
逃げても逃げてもしつこく攻撃されたら、相手もたまったものじゃありません。
その上、鋭い顎で噛まれてしまったら逃げる気力を失うでしょう。
ちなみに単独でのハイエナの狩りは、25%まで落ちます。
しかし、この数字も単独での狩りを専門としている動物に比べると、上位に位置します。
虎は優秀なハンターのような風格を備えながら、成功率は5~10%しか成功しません。
8日に一度成功する程度なのです。
イチローの言葉を借りれば、あと7日間は悔しくひもじい思いをしているのです。
ハイエナは個々の能力も高い上に、群れの統制がとれている最強のハンター集団です。
そして、獲物をとることが出来なかった日は、巣の周りに積み上げた保存食の骨をガリガリ食べます。
まとめ
ハイエナの中のブチハイエナは、サバンナの隠れた王と言われています。
実はライオンよりも、狩りの能力は上だったのには驚かされます。
その他の、カッショクハイエナとシマハイエナは自ら狩りはしないで、横取りか残り物をあさるタイプです。
もう一つ、アードウルフは主にシロアリを食べていますが、なんと1日で20万匹のシロアリを食べる事もあるそうです。
さすがにアードウルフも、狩りにどん欲なハイエナの血が流れています。