仕事で訪問したお宅に、生まれたての赤ちゃんがいたとします。
名前も、性別も教えられていない状況で、「かわいい赤ちゃんですねー」とまず声をかけるでしょう。
あなたならどこで、男の子か女の子かを見抜きますか?
まずは身につけている服の色使いが、赤とかピンクなら女の子を疑うでしょう。
逆に青系なら男の子かと。
それでも正解とは限りません。
間違えて女の子に「男の子ですか?元気そうですね」なんて声をかけようものなら、その親はムッとしてしまうでしょう。
仕事も上手くいかなくなってしまうかもしれません。
間違えられない状況の中、思う事があります。
おむつ交換でもしてくれれば解るのに!
です。
要するに、私たち哺乳類のオスとメスの一番の見分け方は、生殖器があるか無いかの確認なのです。
しかし、ハイエナは違います。
そのせいで、大事件が起きてしまった事もあるのです。
どのような事が起ったのでしょう。
ハイエナのオスとメスの判断についてご説明いたします。
ハイエナのメスとオスの違いは?
実はハイエナのオスとメスは、同じような外部生殖器を持っています。
その為オスとメスを区別するのは、極めて難しい動物の1つです。
オスの生殖器は本物ですが、メスの生殖器に見えるものは、ニセモノです。
一見しただけでは見分けは付きません。
同じ様に尿もそこからでますし、瓜二つといってもいいでしょう。
しかし、メスのそれは産道もかねています。
ようするにそこから赤ちゃんが産まれます。
オスといい感じになった時だけ、その産道を引っ込めて膣を作ります。
男性ならば解ると思いますが、アソコの先から赤ちゃんを産むわけですから、初産の時はとんでもなく難産だという事が想像出来ます。
初産は40%しか生まれて来ない上に、母親の20%は命を落としてしまいます。
しかし、そのニセモノ生殖器は、初産の時に避けてなくなってしまいますので、そういう意味では、オスとメスの区別は既婚者であればつけやすくなります。
まとめ
ある動物園で、2匹のハイエナがいて、4年にわたって繁殖を試みましたが、失敗に終わった事があります。
その理由を聞いて驚いたのが、4年目で性別検査をしたところ、2匹ともオスだったと判明されたのです。
全員オスとメスの2匹だと思って、うたがわなったという大事件です。
そう考えると、4年も一緒にいる飼育員も見抜けなかったオスとメスを、素人が見抜くのはとても困難でしょう。
ハイエナはオスとメスは同じものを持つ、両性具有ではないかと言われてしばらく信じられていたことがあります。
それほど、ハイエナのオスとメスの見分けは難しいのです。
ちなみに、人間の赤ちゃんの場合の見分け方というか、波風が立たない言い方は、「可愛い女の子ですね!」と全員にいいます。
もし男の子であっても、相手の親は自分の子が可愛くて女の子と間違えれたという事で、あまりイラッとしないようです。