野兎などが持っているといわれている、人にもうつる野兎病(やとびょう)は直接、間接からダニや蚊による感染があります。
うつったらどうなるの?
どんな症状があるの?
野兎病にかからない為の予防法はあるのでしょうか?
野兎病についてご紹介します。
うさぎからうつる野兎病の症状って?
感染経路は、マダニなどからうさぎや齧歯類の間で保有していた菌が、直接感染やマダニなどによる間接感染でうつります。
人から人への間接はないです。
野兎の剥皮作業や調理に従事した際に、感染することが多いことが特徴です。
野兎病の潜伏期間は1~7日間といわれています。
発熱や悪寒、頭痛など全身の痛みや鼻水くしゃみ、咳、侵入したとされる部位のリンパ節腫脹や膿瘍化などを引き起こします。
重症になると肺炎や敗血症、髄膜炎を起こすこともあるといわれています。
侵入部位によって初期症状は異なります。
型でご紹介します。
- 潰瘍リンパ節型…局所の壊死、潰瘍と所属リンパ節腫脹、化膿、潰瘍
- 眼リンパ節型…流涙、目瞼の浮腫、小潰瘍、結膜炎症状
- 鼻リンパ節型…鼻ジフテリア様か皮、下顎頸部リンパ節腫脹
- 扁桃リンパ節型…口腔、扁桃潰瘍、下顎頸部リンパ節腫脹
- 肺炎型…胸痛、肺炎症状
- チフス型…下痢、嘔吐、意識障害、髄膜刺激症状
動物にうつった場合の症状は、発熱や食欲不振、リンパ節の腫脹、敗血症です。
この野兎病を予防するためには、山など虫がいる場所へ行く時には長袖長ズボンをはくなど肌の露出をできるだけ避けるほか、虫よけスプレーなどでも予防しましょう。
また、野生の野兎などをみつけると、嬉しくなって近づいてしまいたくなりますが、見つけてもむやみに近づかないようにしましょう。
まとめ
日頃から虫よけ対策をすることは大事です。
その他には、むやみに野生動物に近づかない事です。
野生動物も警戒心が強いのですぐに逃げますが、刺激してしまわない為にも近づかない方がよいでしょう。
適切な治療が行われれば回復する病気なので、症状に気づいた時は早めの受診をしましょう。
人から人への感染はありませんが、重症化する前に必ず病院へ行くようにしましょうね。