動物園でも、その大きさと迫力ある顔立ちで訪れる人を楽しませてくれるゴリラ。
一見するととても力強い印象を受けますが、実はとても神経質な生き物であることをご存知でしょうか?
ゴリラは、その見た目に似合わず繊細で臆病な性格をしており、ストレスにとても弱いのです。
中には、ストレスのあまり下痢を起こしてしまうゴリラも少なくないとか・・・。
今回はそんなゴリラの意外な一面を、ちょっと覗いてみたいと思います。
ゴリラはストレスで下痢をする!?
ゴリラは現存する最大の霊長類であると言われており、知能もとても高い生き物です。
人間との意思疎通も高いレベルで図ることができ、その賢さは霊長類随一と言っても過言ではありません。
賢いゴリラには、人間と同じように「我慢」をする、という特徴があります。
ゴリラ同士でいさかいなどが起こると、「このまま喧嘩になるとお互いに怪我をしてしまうのでよくない」という思考が働き、我慢をしてしまうというのです。
高度な知能の成せる技と言えるでしょう。
しかし、この我慢というのは、ストレスに弱いゴリラにとってはあまりいいものではないようです。
また、ゴリラは神経質で警戒心が強いため、ちょっとしたことでも驚いたり怖がったりしてストレスを溜めてしまいます。
動物園で人間に見られることすら、ゴリラにとってはストレスになってしまうのだそうです。
あまりにストレスを溜め込みすぎたゴリラは、体調を崩してしまいます。
体調不良の症状としては、神経性の下痢をすることが最も多く、時には下痢をした糞を食べてしまうという奇妙な行動をとることもあります。
人間と同じようにうつ状態に陥ることも珍しくなく、ひどいときには、ストレスが心臓に負担をかけすぎたことによって命を落としてしまうこともあるそうです。
まとめ
見た目とは正反対の、ゴリラの繊細な一面についてお話ししました。
知能が高いことの裏返しではありますが、その性格から苦労が絶えず、さまざまな身体症状に悩まされる様は、人間と通じるものがありますね。
まるで、ストレスフルな現代のサラリーマンのようです。
野生動物なのに人間のような苦労を背負ったゴリラが、なんだかちょっと可哀想になってくるお話でした。