お母さんのお腹からひょっこりと顔をだす、とってもかわいいカンガルーの赤ちゃん!
皆様も一度は写真やテレビなどを含め、見たことがある光景であると思います。
カンガルーのお腹には袋がありますが、よく考えてみると「なぜカンガルーには袋があるのだろう?」と疑問が生まれませんか!?
カンガルーのお腹の袋は、我々が思っている以上に重要な働きをしているそうなのです。
今回はカンガルーのお腹に袋がある理由についてご紹介します。
カンガルーの袋について!なぜあるの?
カンガルーは多くの哺乳類の属する「有胎盤類」ではなく、「有袋類」という種類に属しております。
カンガルーは我々人間のようにお腹の中で長期間赤ちゃんを育てていくことができないため、お腹の袋の中が長期間赤ちゃんを育成する「子宮」という重要な役割を果たしているそうなのです!
産まれたばかりの赤ちゃんカンガルーは大きさがなんと1cmほど!
大きくなるまでは袋の中にある乳首をくわえたまま成長していきますよ。
実は、元々カンガルーの袋はなかったとされており、乳首の下にシワのような皮膚のたるみがあるだけだったそうなのです!
そのうち、シワの部分が深く袋状になっている方が赤ちゃんの生存率が上がり、育成に有利だということで徐々に体の変化が起こってきたと一般的にいわれています。
カンガルーが赤ちゃんを胎内で育てずお腹の袋で育てる理由の一つに母子で共倒れすることを防いでいるためということがあげられます。
有胎盤類では赤ちゃんが胎内で育ってから生みますが、この場合は母の身に何かがあったときに、母子ともに共倒れしてしまうという危険があります。
カンガルーの場合は、おっぱいが出なくなることによって母体を優先して守ることに繋がるのです。
我々からすれば「赤ちゃんは親が守るもの」という意識があるため「赤ちゃんが可哀想」なんていう声が聞こえてきそうなのですが、自然界で種を絶やさずに生きていくことは本当に大変だということの裏付けではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はカンガルーのお腹に袋がある理由についてまとめてみました。
カンガルーは有胎盤類のようにお腹の中で長期間赤ちゃんを育てていくことができないため、お腹の袋が「子宮」という重要な役割を果たしているということがわかりました。
カンガルーをご覧になった際にぜひ思い出していただけると嬉しいです!