ペンギンといえば、可愛らしい容姿としぐさでとても人気のある動物です。
特に日本でのペンギン人気はすさまじく、動物園や水族館などではたくさんのペンギンが飼育されており、ペンギン大国などとも呼ばれています。
しかし実際ペンギンに近づいてみると、あることに気が付きます。
かなり臭いがきついのです。
ペンギンの体臭がきつい理由のひとつは、魚を主食としていることにあります。
魚を丸呑みして食べますので、ペンギンの体は生臭くなります。
もうひとつの理由に、ペンギンの油があります。
今回はこのペンギンの油についてまとめてみたいと思います。
ペンギンの体からは油がでる?
いまでは禁止されていますが、かつてはペンギンからとれる油をつかった商売、ペンギンオイル産業がありました。
ペンギンは全身を皮下脂肪に覆われていますが、このペンギンの脂が燃料として使われていた時代もあったのです。
ペンギンの数が減った理由は、環境破壊による生息圏の縮小もありますが、ペンギンオイルの確保のため、ペンギンたちが乱獲されたこともおおきな原因です。
ペンギンは人なつっこいですし、鳥類であるにも限らず、飛んで逃げてしまうこともないので捕獲も比較的簡単です。
このような習性が、ペンギンオイル産業が興った原因でしょう。
ペンギンの体には、油がでる部分があります。
この油が出る部分は尾脂腺とよばれ、ペンギンのお尻についています。
このお尻から出た油を、体に塗りつけるようなしぐさをよく見るかと思いますが、油を全身に塗ることによって、防水機能や保温機能を上昇させる効果があるようです。
このお尻から出る油は強烈な臭いを発し、ペンギンの体臭の原因のひとつとなっています。
まとめ
今回は、ペンギンの油についてまとめてみました。
現在ではペンギンと人間の関係は飼う、飼われるの関係で、野生のペンギンも法律などで守られていますが、かつては商売道具としていくつものペンギンの命が失われていました。
人間が生きていくうえで、別の動物の命を犠牲にするのはある程度は仕方ない部分もあると思います。
しかし、奪う命は最低限の数にとどめてほしいものです。