タヌキというと、日本の固有種と一般的には考えられてしまいがちな野生動物ですが、実はタヌキは日本の固有種ではありません。
タヌキは極東地域を中心として分布している野生動物で、ロシアや朝鮮半島、中国などのほかにヨーロッパ各国にも広く生息しています。
タヌキにはいろいろな亜種がおり、ロシアなどに生息するウスリータヌキ、中国やベトナムに生息するビンエツタヌキ、日本に生息するホンドタヌキやエゾタヌキ、その他にもコウライタヌキ、ウンナンタヌキなどが確認されています。
タヌキは日本の固有種?
前置きにも書きましたが、タヌキは日本の固有種ではなく、極東地方を中心としてロシア、朝鮮半島、中国、ヨーロッパ各国にも広く分布している野生動物です。
もちろん、日本にも古くから生息しており親しまれてきました。
日本におけるタヌキは、日本産亜種と呼ばれ2種類が生息しています。
九州、四国、本州に生息しているホンドタヌキと、北海道の一部に生息しているエゾタヌキです。
共に体長は60センチ体重は8キロほどで、体毛は全体的に茶褐色で顔の周囲が黒い毛で覆われています。
見た目にはそれほど大きな違いはありませんが、エゾタヌキはホンドタヌキと比べるとより寒さに強い傾向があるようです。
日本のタヌキはどのように分布しているのか?
日本には、ホンドタヌキとエゾタヌキの2種類が生息しており、ホンドタヌキが九州と四国と本州、エゾタヌキが北海道の一部に生息しているといわれています。
現在は、これらの2種がそれぞれの地域で広く分布していますが、もともとは生息していない地域もあったようです。
今は離島などにも、タヌキが生息している地域は増えていますが、これらのタヌキは人為的に持ち込まれ繁殖したといわれています。
まとめ
ひとくちにタヌキといっても様々な亜種がおり、これら亜種はそれぞれの環境に適応した特徴を持っています。
日本におけるエゾタヌキなどもホンドタヌキとは違い、寒冷地に適応し体毛が長くなったり、厳冬期は冬ごもりをしたりといった特徴を持っています。
タヌキといえば、茶色のずんぐりむっくりとしていて、顔に黒い隈取りがとても愛嬌を感じさせる動物ですが、実は色々な亜種がいて、それぞれに少しずつ違った特徴を持っているのは意外ですね。