パンダを見る為に、昔から日本人は大行列を作ります。
予約制だったり、先着順だったり、何分間見る事が出来るのかわからないような混雑でも、どうしてもパンダを見たくて長時間並びます。
やはり、あの黒と白の絶妙なバランスの顔と動きのコミカルさ、ヌイグルミのような可愛らしさは、どんなに遠くからでも行ってひと目みたいと思うのも頷けます。
しかも、そう簡単に見ることは出来ないという、プレミア感があります。
パンダは上野動物園だけで見ることが出来るわけではないのですが、パンダといったらそこでしか見れないような熱狂ぶりです。
他には和歌山のアドベンチャーワールドと、兵庫の神戸市立王子動物園でも見ることは出来ます。
それでもパンダを見れるのは、全国で3箇所だけです。
そんな人気のパンダと対極にあるようなハイエナですが、実はどこの動物園にもいるわけではありません。
え?
と驚く方もいると思います。
何だか見たいと思えばどこにでもいるイメージがあります。
ハイエナは見ても見なくてもいいけど、なかなか見れないものなら、見ておこうかなと興味をもたれた人の為に、ご紹介いたします。
ハイエナを飼育している日本の動物園は?
ハイエナを飼育している動物園は、全国で12園しかありません。
ちなみに、ライオンは49園ありますので、数の少なさに驚きます。
子供の頃に行った動物園の思い出の中に、ライオンや、キリン、ゾウの記憶はあっても、ハイエナの記憶が無いのは、見たのに覚えていないのではなく、そこにいなかったのかも知れません。
そこまで可愛そうな事に、重要視されていないという悲しさがあります。
北海道から順にご紹介します。
- 北海道の円山動物園
- 栃木の宇都宮動物園
- 埼玉の大宮公園
- 東京の羽村市動物公園
- 千葉の千葉市動物公園
- 静岡の日本平動物園と富士サファリ
- 大阪の天王寺動物園
- 岡山の池田動物園
- 高知の、のいち動物公園
- 大分のアフリカンサファリ
- 宮崎の宮崎市フェニックス自然公園
です。
その多くの園では、ハイエナへの餌やり体験のイベントをしたり、興味をもってもらう為の取り組みが盛んに行われています。
まとめ
ハイエナは日本で見るには、意外に大変な動物です。
パンダほどではありませんが、レアな動物と言えるでしょう。
しかし、なぜそこまで少ないのでしょうか。
基本はやはり、人気が無いからです。
動物園側からすれば、少しでも人の入る動物を飼育し、経営していかなければなりません。
ハイエナが人気のない理由を、動物園側はやはり、ライオンキングをはじめとするアニメ作品で悪役だった事を上げていますし、ライオンのように格好のよい立ち姿でもなく、大きくほえるパフォーマンスもない。
全国でこの数の少なさでは、ハイエナに興味を持ってもらって、ハイエナの先入観からくる汚名を晴らすための機会もないというのが悲しい限りです。