子ヤギの頭部に旋毛が有るか無いかで角の有無が分かります。
有角のヤギは、生後1週間程で角が生え始めます。
除角は生まれた時体重や発育にも左右されますが、生後7~10日程度で除角することが多くあります。
ヤギの除角には、電気除角器(デホーナー)を使う方法、薬品(苛性カリ)を使う方法などがありますが、今回はデホーナーを使った除角方法を紹介します。
ヤギの除角方法
①デホーナーと電気ゴテを十分に加熱する。
②角の周りの毛をはさみで切り、子ヤギの両脚を交差させてひもで結ぶ。
角の中心にマジックで印を付ける。
作業者の股の間に子ヤギの頭をはさみ、しっかり保定する。
③デホーナーの中心が角の中心になるよう、除角した部分の縁に頭蓋骨が当たるまで5~10秒付ける。
電気ゴテを当て、頭蓋骨の先端に付着している部分をはがしながら焼き付けていく。
デホーナーを横向きにして角芽を焼き切る。
除角後、ヨードチンキで消毒する。
除角やヤギにかかる費用はいくらなのか?
本来は、幼令時期に行うものなので、生後1年たってからだと、費用はかさむと思います。
だいたい費用は場所によってさまざまですが、1.5~2.5万円だと思います。
幼令ならともかく、その年齢だと全身麻酔による旋術になると思いますので、致し方ない金額だと思います。
除角を行っている大規模の家畜農家でも、有料で対応してくれるかもしれません。
街の犬猫病院よりは、確実に安価ですし、取り扱う数も多いでしょうから、安心感もあると思います。
まとめ
ヤギの除角を近くで見ると一見残酷に見えますが、ヤギにとっては大事なことなので、成長するには必要不可欠だと思います。
除角をするのに安い費用で、出来るものかと思えば、意外に費用がかかることに驚く人も中にはいると思いますが、除角に必要な道具を揃えるためには数万円単位の値段がするのは確実です。
成長において大事なことであればこの値段は安い方でしょう。
中には高すぎで除角しない人もいるでしょう、しかし今後ヤギの事を考えると、高くても除角しておけばよかったなと考えるそういうのも大切でしょう。