「ハサミムシってどこにいるの?」この質問には世界各地に分布しているという答えになるでしょう。

世界中には1900種類を上回るハサミムシが生息、日本だけをみても40種類におよびます。

ただ、ハサミムシの種類によって生息地はさまざまで日本各地でみられたり、地域的に生息したりと変化し、平地や山地など好みの生息地にも違いがあります。

ハサミムシ 生息地

種類によってことなるハサミムシの生息地

一般的にハサミムシといえばこの種類を指すほど、ハマベハサミムシは日本を含め世界各地でみることができる種類です。

名前にあるように浜辺や砂浜に多く生息していますが、荒地やゴミ捨て場などでも普通に生活しています。

つまり、湿り気のある土や石の下、海岸にうちあげられた漂流物の下が好みの生息地というわけです。

ハサミムシ科ハサミムシ亜科に属し、乳白色の脚と触角の一部の白色がトレードマークのコバネハサミムシ。

キアシハサミムシの別名を持ち、北海道を除く日本全国が生息地です。

海辺や平地などでゴミが集まる場所に、4月~10月にかけて姿をみることができます。

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日本においては、北海道と中部以北の本州を生息地にしているのが、クギヌキハサミムシ亜科に属しているキバネハサミムシです。

平地や海岸エリアではなく山地を好み、山の花の上や石の陰に生息しています。

名前にキバネとあるように、ハサミムシのなかでも黄褐色の前翅を持つ種類です。

名前にエゾとはいっていますが、エゾハサミムシは北海道固有のハサミムシではありません。

クギヌキハサミムシ科キノボリハサミムシ亜科に属し、日本全国の山地を生息地としています。

キバネハサミムシと同じように翅を持つ種類ですが、前翅だけではなく後翅もある種類ですので、飛翔能力を持っています。

このように、日本だけをみてもハサミムシの生息地には違いがあり、日本各地に生息する種類や北海道と本州の一部を生息地とする種類などさまざまです。

また、各生息地においても平地や海岸、山地など好む環境にも違いがあります。

まとめ

ここまで、ハサミムシの生息地についてみてきました。

湿った砂場やゴミが集まる場所、山地など、日本に生息するハサミムシの種類だけでもさまざまな生息地、環境が挙げられます。

ハサミムシの観察や調査に赴くときには、対象であるハサミムシがいる生息地を知っておくこともポイントの一つといえるでしょう。

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