昆虫は卵を産んだあと、そのまま放置しているイメージを持っている人が多いようですが、ハサミムシの母親はまったく違い、卵や孵化した後の幼虫をしっかり守ると言われています。
そんなハサミムシの習性について調べてみました。
ハサミムシの母親は卵を守る!?
ハサミムシは1度の産卵で10~100個の卵を産むと言われています。
昆虫の多くは、産卵したあとはそのまま放置して、別の場所に移動したりするようですが、ハサミムシの母親は違うようです。
産卵後、10数個以上もある卵を一つ一つ舐めて清潔な状態にしたり、鳥やカエルなどの天敵が卵を食べてしまわないように、産卵した場所から動かずに卵を守っていると言われています。
さらには、幼虫が孵化した後も、成長してある程度の大きさになって自身でエサを取れるようになるまでは、母親が幼虫が食べれるような小さいエサを運んで食べさせたりするようです。
このような行動はハサミムシの母親のみに見られる行動とされ、ハサミムシの父親は卵を保護したりはしないとされています。
母親を食べてしまう幼虫がいる!?
ハサミムシはハサミムシ目の昆虫の総称とされており、その数は1000種類以上といわれているようです。
ほとんどのハサミムシが強い肉食性だと言われており、ごく一部ですが、卵から孵化した幼虫が卵を守っていた母親のハサミムシをエサとして食べてしまう種類もいたりするようです。
さらに、別の種では卵の育成状況や産卵した環境が悪くなってしまうと、大事に育てていた卵をハサミムシの母親が全部食べてしまい次の産卵のための栄養にしてしまうといったこともあるようです。
まとめ
大きなハサミを持っていて少し怖い見た目のハサミムシですが、ハサミムシの母親は卵をとても大事にする、子煩悩ともいえる一面があるといったことが分かりました。
しかし一方で、その生来の肉食性の強さから生まれてきた幼虫が母親を食べてしまう種や、逆に母親が環境の変化によって卵を食べてしまったりする事もあるようです。