モモンガは自然界でもペットとしてもなかなかお目にかかれない動物なのではないでしょうか。
ペットとして飼われてきたモモンガとしては、タイリクモモンガ、アメリカモモンガ、フクロモモンガなどが代表的な種類になります。
そのうちタイリクモモンガについては、特定外来生物の指定を受け、現在では商取引や譲渡および飼育すべてが禁止されているそうです。
日本の固有種であるエゾモモンガなどに害を与える恐れがあるというのが理由なのだとか。
いずれにしても流通量の少ない動物ですので、ペットとして飼う場合には、その性質や飼い方などについての情報をしっかり理解しておきたいものです。
ここでは、アメリカモモンガを飼育すると想定して、主にその特徴や飼育方法などについてご紹介します。
アメリカモモンガの値段は!?
2005年頃に輸入動物の規制があり、現在では国内で繁殖した個体の流通が主流になっています。
そのため、入手が年々難しくなってきているという現状があり、価格帯としては3~5万円程度が相場といわれます。
同じモモンガでも、フクロモモンガという種類のほうが比較的入手しやすいということです。
アメリカモモンガの飼育について
野生のアメリカモモンガはその名のとおり、アメリカ合衆国およびカナダ南部からメキシコ、中米北部にかけて生息しています。
森林地帯の地上から2~12mほど離れた樹上に巣を作って生活をしているといわれ、飼育するためにはある程度の高さのある、鳥やリス用のケージを準備するのがいいでしょう。
自然の状態に近づけるため、自由に登ったり休憩のできる木を設置できると更に理想的ですね。
適温は18~28℃とされますので、季節によってはエアコン等による温度調節が必要となります。
また夜行性で昼間はほとんど巣に隠れているため、ケージは直射日光があたらない場所に設置して、昼間に寝るための巣箱を準備しましょう。
エサは雑食で、種子類や野菜,果物のほか、昆虫なども食べるため、栄養のバランスを考えて与えることが大切です。
なお、アメリカモモンガは一定の場所に排泄しないため、ケージ内はもちろんその周辺にも新聞紙などを敷いておくと掃除しやすいですね。
排泄の量も臭いも少ないようですし、体臭自体もそれほど感じないということですので、そういう意味では飼育しやすいと言えそうですね。
次に、アメリカモモンガとの関わり方ですが、非常に警戒心が強く臆病な性格であるため、無理やりスキンシップを取ろうとせず、適度な距離感でゆっくり時間をかけて慣らしていくことが重要になるようです。
そういう意味では単独飼育の方が人慣れしやすいかもしれませんね。
夜行性ですので、生活のリズムに合わせてストレスを与えないようにしたいものです。
まとめ
輸入動物の規制により、益々入手が困難になりつつあるモモンガですが、種類によって性格も異なるようです。
アメリカモモンガよりまだ比較的入手のしやすいフクロモモンガは、ベビーの頃から育てるとかなり人慣れするといわれますが、体臭がきついなどの特徴があるのだとか。
希少な動物だけに、性質をよく理解して大切に育ててあげてくださいね。