レオポン。
聞きなれない名称ですが、ライオンとヒョウの交配から誕生した動物になります。
どんな身体をもち、どんな生態をもつ動物になるのでしょうか。
ライオンとヒョウの交配で誕生したレオポンとは、どんな動物なの?
レオポンは、英語表記ではleoponと書きます。
ヒョウの父親とライオンの母親から生まれる一代雑種になります。
頭はライオン、身体はヒョウという身体的特徴をもちますが、オスの場合、立派なたてがみが目に入ることから、ライオンに似た印象をもちます。
ちなみに、レオポンとは、ヒョウの英語名であるleopard、ライオンの英語名であるlionを合成したものになります。
哺乳綱食肉目ネコ科に分類され、ヒョウよりも大きな身体をもちます。
最初に誕生したのは、1910年。
インドマハラシュトラ州のコラプールで2匹生まれましたが、うち1匹は2か月半ほどで息絶えてしまっております。
1959年には、兵庫県西宮市にある甲子園阪神パークにて、その後も、ドイツハンブルクにあるハーゲンベック動物園で、また、イタリアでも誕生しております。
では、日本で成功した甲子園阪神パークのレオポンについて、説明したいと思います。
1959年11月3日、ヒョウの甲子雄(かねお)と、ライオンの園子(そのこ)の子どもとして、2頭のレオポンが誕生し、オスはレオ吉、メスはポン子と名付けられました。
その後、1961年6月29日、今度は3頭が誕生し、ジョニー・チェリー・ディジーと名づけられました。
レオ吉・ポン子・チェリー・ディジーすべて永眠し、最後に残っていたジョニーも、1985年7月19日、24歳で永眠しております。
5頭のレオポンはすべてはく製にされ、阪神甲子園パークに展示されておりましたが、閉園を機に、レオ吉とポン子は天王寺動物園へ、チェリーとディジーは国立科学博物館に引き取られ、保存されております。
ジョニーだけは、西宮市営リゾート施設であるリゾ鳴尾浜に展示されております。
何かの機会に西宮市にお出かけの際は、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
まとめ
自然界では、レオポンの誕生は全くないと言っても過言ではありません。
ですので、レオポンの誕生は人工的な飼育環境の下で行われるものとなっております。
ちなみに、交配を成功させるには、幼いころより、ライオンとヒョウを一緒に育てること、精神安定剤等の内服薬を活用しなければならないこと等の理由があり、交配については賛否の意見があるとのことです。