百獣の王と呼ばれるライオンにも、苦手なものがあることをご存知でしょうか。
それは、水です。
ネコ科のライオンは、ネコ同様、水を嫌う習性をもちます。
ライオンは、なぜ、水が苦手なのでしょうか。
ライオンは水が苦手な理由は?
ライオンは、食肉目ネコ科ヒョウ属に属する動物になります。
ネコ科ですので、ネコと似た習性をもちます。
ネコのルーツは、熱帯の砂漠から始まります。
砂漠と言えば、こぶのあるラクダに乗った人を思い浮かべますが、それとともに思い出されるのが、水のない砂漠ではないでしょうか。
昼は暑く、夜は寒い気候の砂漠で暮らしたネコは、寒がりで水を嫌う傾向にあると言われます。
ライオンも同様、水を嫌う動物になります。
なぜ、ライオンが水を嫌うのか。
それは、大きく分けて2つの理由があります。
1つは、身体を覆っている毛が濡れることによって、体温が低下することを避けるためになります。
気化熱によって体温が下がれば、それだけ体力が奪われ、ほかの動物からの攻撃を受け、命に関わるような傷を負ってしまうことにもなりかねません。
もう1つは、生息している生活環境に、その理由があります。
ライオンが生息しているサバンナ等の草原には、1年を通して、大きな水場はありません。
トラ・ジャガー等は、水場に逃げ込んだサンバー等を追って水場に入る必要がありますが、ライオンは、餌とするヌー・シマウマ・ヒョウ等、すべて草原に住んでいるため、水場に行く必要も、水に入る必要もありません。
水に慣れることなく暮らせたために、水に対する抵抗感が薄れることがなかったのではないでしょうか。
ちなみに、ライオンの生息エリアは、
- インド
- エチオピア
- ケニア
- ザンビア
- スーダン
- セネガル
- タンザニア
- 中央アフリカ共和国
- ナイジェリア
- ナミビア
- ボツワナ
- 南アフリカ共和国
- 南スーダン
- モザンビーク
- サハラ砂漠以南のアフリカ大陸
- インド北西部
となっております。
まとめ
現在、ライオンは危急種となっており、ガーナをはじめ、ギニア・コートジボアール・マリ共和国・ルワンダほか、アフガニスタン・アルジェリア・イラク・イラン・エジプト・エリトリア・クウェート・コンゴ共和国・サウジアラビア・シリア・チュニジア・トルコ・パキスタン・モロッコ・ヨルダン・リビア等では絶滅したと発表されております。