オポッサムとポッサムはどちらもお腹に育児のための袋を持つ、有袋類の哺乳類です。
でもオポッサムとポッサム、とても名前が似ていますよね。
そのためか、オーストラリアではポッサムのことをオポッサムと呼ぶようで、ますますよく分からなくなりますね。
それぞれどんな動物で、どんな違いがあるのでしょうか?
オポッサムとポッサムの違いを調べてみましたので、少しまとめてみたいと思います。
オポッサムとポッサムの違いは?
まずオポッサムはオポッサム目・オポッサム科に分類される哺乳類で、その種類は70種類以上もいます。
小さい種類のものでは尻尾を含めても手の中に収まりますが、大きなものでは1m位になるものまで、とても幅広いです。
全体的にネズミによく似た姿をしていること、お腹に育児のための袋をもつこと、またある程度大きくなった子供は母親の背中にくっついていることが多いことから、フクロネズミと呼ばれたりコモリネズミと呼ばれたりすることもあります。
生息域は南アメリカや北アメリカに分布していますが、アメリカ大陸の有袋類はオポッサムしかいないと言われていますよ。
生活場所は木の上で、捕食者に見つかったり襲われたりすると死んだふりをしてやり過ごします。
種類によってはその時に臭いニオイを発する事もあるそうですよ。
一方、ポッサムはオーストラリアやニュージーランドに生息している有袋類で、双前歯目・クスクス亜目に分類される30種ほどが当てはまります。
オポッサムの外見がネズミっぽいのに対し、ポッサムはリスなどにも似る外見で、こちらも主に木の上で生活をします。
その中でもフクロギツネと呼ばれる種が主にポッサムと呼ばれているようです。
フクロギツネは双前歯目・クスクス科・フクロギツネ属に分類されている種で、体長は35-55cmほどで昆虫や鳥の卵、木の実を食べています。
ポッサムはオーストラリアでは保護対象に、ニュージーランドでは特定外来生物として駆除対象となっているようです。
ポッサムはかつて毛皮を目的としてニュージーランドに持ち込まれたのですが、固有の生物を減らしてしまったことが原因だそうです。
なんだか皮肉ですね…
まとめ
オポッサムとポッサムの違いについてご紹介してきました。
名前は似ていますがこの2つは全く異なるグループであること、また生息地も全然違うということを、分かっていただけたのではないでしょうか。