テレビで紹介されたり、水族館や動物園で可愛らしい動物を見た時は、その動物をペットとして飼ってみたいという気持ちになりませんか。
お腹の上で貝を割るラッコや、愛嬌たっぷりのゴマアザラシ等、飼えるものなら飼ってみたいものです。
そして、その可愛らしい動物ランキングの上位にいるのが、ペンギンです。
私達と同じ二本足で立つ姿は、抱きしめたくなってしまいます。
しかし、そもそもペットにペンギンを飼う事はできるのでしょうか。
ペンギンは寒い地域の動物で、日本の気候で飼う事はできるのでしょうか。
しかも飼い方以前に法律には触れないのでしょうか。
詳しくご説明いたします。
ペンギンを飼う方法とは?
驚いた事に、ペンギンを個人で飼育する事は規制されてはいません。
しかし、その為に越えなければならない障害がかなり高いとも言えます。
最後まで読み終えた時に、それでも飼いたい人は前に進んで下さい。
まずは、日本でペンギンを飼うならば、日本の気候にあったペンギンを選ぶ必要があります。
ペンギンは南極などの寒い地域を生息地にしているイメージがありますが、実は温かい地域を生息地としているペンギンもいます。
日本の温暖な気候で生息できる種類のペンギンは、キングペンギン、ハネジロペンギン等がオススメです。
ワシントン条約で保護されているフンボルトペンギンや、ケープペンギンは飼う事は出来ません。
現在確認されているペンギン18種のうち10種が、絶滅危惧種に指定されています。
ペンギンを飼うと言う事は、相当な責任が伴います。
飼育場所ですが、ペンギンが泳げるスペースが必要です。
プールがあれば最高ですが、風呂桶でも対応できます。
水は淡水ではなく海水を使用します。
出来る限りペンギンにストレスを感じさせない広さを確保する為には、お風呂場をペンギン専用にするか、ペンギン用の別の飼育室が必要かもしれません。
フンの問題も有ります。
ペンギンは犬や猫のようにトイレをしつける事が出来ませんので、毎日の掃除は欠かせません。
その掃除を怠ると、悪臭ばかりではなく、病気の原因になりかねません。
ちなみに、病気になってしまっても、ペンギンを診る事ができる獣医さんは、恐らくご近所にはないでしょう。
直ぐには診てもらえない可能性がありますので、病気にならない様に細心の注意が必要です。
最後に、ペンギンは寂しがりやです。
基本的に群れで生活するのがペンギンです。
それを例えば1匹で飼ったとします。
非常に心細いようです。
その為、飼い主の姿を求めて鳴きます。
とても大きい声で鳴きます。
お風呂場で飼ったらエコーまでかかるかも知れません。
ご近所さんへの事前の気配りがないと、苦情は避けられないでしょう。
まとめ
ワシントン条約に違反しないペンギンは飼う事は可能ですが、障害は多々あります。
資金と余裕がないと厳しいかもしれません。
それに、ペンギンは群れで仲間たちと一緒にいた方が幸せです。
ペンギンは、絶滅危惧種を示すレッドリストに明記される種類も多くいます。
出来る限る繁殖してもらい、いつまでも私達に可愛い姿を見せてもらいたいものです。